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イーエムシージャパン、“ジャパン・テクノロジー・センター”の開設など国内向け新サービスおよび新製品を発表

1998年11月11日 00時00分更新

文● 報道局 桑本美鈴

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 イーエムシージャパン(株)は11日、国内向けの新サービスおよび新製品について発表した。これに伴い米EMC社のマーケット・アンド・チャネル担当上級副社長Bob Dutkowsky(ボブ・デュトコウスキー)氏が来日し、記者会見を行なった。今回発表されたのは、“ジャパン・テクノロジー・センター”の開設、“プロフェッショナル・サービス”の開始、ソフトウェア新製品『InstaShare』および『TimeFinder』について。

 ジャパン・テクノロジー・センターは、米EMC社の大容量磁気ディスク記憶装置『Symmetrix Enterprise Storage(シンメトリックス・エンタープライズ・ストレージ)』を日本企業のシステム環境に対応させ、同社ソフトウェアと組み合わせることにより、製品販売の拡大を図るための開発センター。日本およびアジア市場へのサポート強化を目的として設立された。

 『InstaShare』は、メインフレームで作成したデータを、UNIXシステムから直接読み取るためのソフトウェア。本日から、世界に先駆けて日本市場向けに発売する。対応OSは、IBMのMVSまたはOS/390、富士通のMSP/EX、HPのHP-UX、サンのSolaris、IBM RS/6000のAIX、コンパックのDigital UNIX。価格はソフトウェア開発ツールキットが690万円から2250万円、ランタイム版が382万5000円から1252万5000円。

 『TimeFinder』は、ユーザーが自由に切り離しできるミラーボリュームで、メインフレームやオープンシステムのデータを通常業務を中断せずに複製できる。西暦2000年問題対策など業務システム全体でのテストを行なう場合に利用できるという。今回発売するのは富士通メインフレームのMSP対応版で、価格は1477万5000円。

 “プロフェッショナル・サービス”は、マルチプラットフォーム環境でのストレージ導入に際し、同社のハードやソフトを利用したコンサルティングサービスを提供するもの。個別のアプリケーション導入支援から始め、企業向けのトータルなコンサルティング業務を行なうという。サービスメニューは、顧客のシステムに同社のストレージシステムを導入する場合のシステム/運用設計を行なう“ストレージアーキテクチャー構築”、バックアップシステムを設計する“バックアップリストアシステム構築”、システムセンターの防災対策を行なう“災害対策システム構築”の3種類。12月1日に本格サービス提供を開始、料金はユーザー事例ごとに異なる。

Bob Dutkowsky氏(左)とイーエムシージャパン(株)代表取締役社長の小手川清氏(右)
Bob Dutkowsky氏(左)とイーエムシージャパン(株)代表取締役社長の小手川清氏(右)



 Dutkowsky氏は、「米EMC社の'98年第3四半期における売上高は10億254万1000ドルで、前年同期比37パーセント増となった。また純利益は2億129万ドルで、前年同期比52パーセント増である。特にソフトウェア製品の伸びが著しく、売上高は1億1754万1000ドルで前年同期比136パーセント増となった。われわれはこの利益を顧客サポートのために活用する。われわれは日本市場を重要視しており、本日の発表は日本市場に対する積極的な取り組みを理解してもらう格好の機会だと考えている」と意欲を語った。

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