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日本オラクル、データマート構築用統合パッケージ製品を発売

1998年11月05日 00時00分更新

文● 報道局 桑本美鈴

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 日本オラクル(株)は、データマート構築用統合パッケージ製品『Oracle Data Mart Suite for Windows NT Release2.0(オラクル データマート スイート フォー ウィンドウズ NT リリース 2.0)』を11月30日に発売する。価格は700万円。サポート契約はBronzeのみで150万円。対応OSは、サーバー側がWindows NT4.0、クライアント側がWindows 95/NT4.0。米国では、Oracle Data Mart Suite for Windows NT Release1.0を昨年5月に出荷。11月3日(現地時間)に、Data Mart Suite2.0(英語版)の発表を行なっている。日本語版の出荷は2.0が初めてとなる。



 Oracle Data Mart Suite for Windows NT Release2.0は以下の製品で構成されている。

・Oracle Data Mart Designer Release2.1(リポジトリデータベース設計ツール)
・Oracle Data Mart Builder Release2.0(ETTツール)
・Oracle8 Enterprise Edition Release8.0(データベース)
・Oracle Web Application Server Release3.0
・Oracle Reports Release3.0(クライアント/サーバー&イントラネットレポーティングツール)
・Oracle Discoverer Release3.1(Oracle8用データウェアハウスクライアントツール)

 Oracle Data Mart Designer Release2.1は、『Oracle Designer/2000 R2.1』の機能限定版で、データマートに必要な機能を搭載している。Oracle Data Mart Builder Release2.0は、業務データを抽出し、データを変換、その後データマートへローディングするという3つの機能を搭載したツール。Oracle Discoverer Release3.1は、User EditionとAdministration Editionの2種類があり、両方共提供される。

Data Mart Buider画面
Data Mart Buider画面



Data Mart Designer画像
Data Mart Designer画像



 同社のデータマート戦略について、同社製品統括部マネージャー平井明夫氏は、「データマートは、短期間で安く作れないと意味がない。そのためオラクルは、データマート構築ツールセットOracle Data Mart Suite for Windows NT Release2.0を投入する。また、Web対応機能を強化するものとして、OLAPとかDiscovererとか…。さらに作り込みの大変さを考慮しアプリケーションパッケージの拡充を行なうべく、パートナープログラムを発足する」と語った。

 続いて、Data Mart Suiteの製品概要説明を行なった同社製品統括部アシスタント・マネージャーの松本真治氏は「データマート構築における問題点として、現在多数のツールがあり製品選定に時間がかかる、他社製品間の組み合わせによるバージョン統一などの手間、実際に発生する問題がツールにあるのかサーバーなのかわからないといったものがある。DataMartSuiteは、製品間の整合性を完全保証し、カスタマー窓口も1本とする“One Stop Shopping”としての統ー的なソリューションを提供できる」と強調している。さらに、Oracle Data Mart Suiteを導入後、データマートを拡張したいといったユーザー向けに、『Oracle OLAP Server 6.2』('99年1月20日出荷予定)、『Oracle Discoverer Viewer 3.1』('99年3月出荷)を用意しているという。

左から、同社製品統括部平井明夫マネージャー、佐藤聡俊統括マネージャー、松本真治アシスタント・マネージャー
左から、同社製品統括部平井明夫マネージャー、佐藤聡俊統括マネージャー、松本真治アシスタント・マネージャー



 また同社は、データマート分野でのパートナープログラム“DataMartApplication on Oracle”を発足。同社のパートナー企業が、Oracle OLAP ServerやOracle Data Mart Suiteを利用して開発したアプリケーション、ソリューションを、他のユーザー企業に紹介していくというもの。

 平井氏は、「データマート構築にあたっては、作成には高いスキルを持ったコンサルタントないし技術者の参加が不可欠であり、技術者やノウハウの不足によって企業への導入が遅れている。オラクルとパートナー各社は、アプリケーションやソリューションを広くユーザー企業に紹介し、データマート市場を活性化させたい」としている。

 現在の参加企業は、日本ユニシス(株)、ユーエックス・システムズ(株)、IAFコンサルティング、(株)電通国際情報サービス、日本インフォメーション・リソース(株)の5社で、'99年末までには30社程度の参加を見込んでいるという。

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