ロックウェル インターナショナル ジャパン(株)は28日、エレクトロニック
コマース事業部を新設したことを発表した。米ロックウェル本社は、電子機器制御技術、情報管理技術の開発から販売を行なっており、'97年ではグループ全体の売上高は約80億ドル(約9600億円)にのぼる。今回新設されたエレクトリック
コマース事業部は、顧客アクションの受け口となるコールセンターに関わる製品とサービスを担当する。
冒頭、米エレクトリックコマース事業部アジア・太平洋地域責任者のデビッド・パドン氏は、「日本は世界最大のテレコム市場。また、環太平洋地域における事業戦略の重要な拠点である。」と語った。
向かって左がデビッド・パドン氏、右が川島晃氏 |
次に、エレクトリック
コマース事業部のマネージングディレクターに就任した川島晃氏が挨拶。現在、企業の顧客セールスの窓口は、中間業者や対面方式から電話・FAXなどの通信機器を利用した情報管理を行なう方法にシフトしていると説明。通信機器を使って大量に集まった情報を管理するのが、コールセンターであり、コールセンターは、コストやサービスだけでなく、情報集積地点として木目細かい顧客サービスに向けたセールス拠点の役割も担っていると語った。また、「3年後に30億円の売上規模の達成を目指す」と抱負を述べた。
続いて、12月1日に販売が開始されるACD(自動呼分配)専用機『スペクトラム』を紹介。ACD専用機はコールセンターの基盤となるシステムで、制御システムやCTIリンク、統計データ装置リンクの二重化が可能。ACDシステム使用時には1秒間あたり30本の電話を処理できる。24~240エージェントを管理する『スペクトラム
モデル100』、480エージェントを管理する『スペクトラム モデル200』、2500エージェントを管理する『スペクトラム
モデル300』の3製品がラインナップされている。付属の業務支援アプリケーションは、来春までに全て日本語化される予定。価格は50エージェント基本構成で、約2500万円から。
スペクトラム モデル200 |
最後にマイクロソフトのソリューションデベロッパー事業部事業部長の東貴彦氏が挨拶、「本日発表されたロックウェル社のシステムは、Windows
DNA(Distributed interNet Applications)のアーキテクチャーに対応している。今後はコンポーネントを深く共有できるパートナーとして、新しい市場を共に開拓したい」と語った。