このページの本文へ

米ホイッスル、日本支社を設立しサポート体制を強化

1998年10月20日 00時00分更新

文● 報道局 中山実

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 米ホイッスル・コミュニケーションズ(Whistle Communications)社は、15日付けで日本支社ホイッスル・コミュニケーションズ(ジャパン)を設立したと発表した。日本支社を設立することで、パートナー企業に対するサポートの強化および市場の開拓を目指すという。同社は、パソコンにメールサーバーやWebサーバー、ファイアーウォールなどのソフトウェアを搭載し、ブラックボックス化することで運営や保守を容易にしたシン・サーバー『Whistle InterJet』のメーカーで、社員数は80名程度。未上場のため、資本金や売り上げ額などは明らかにしていない。日本支社の人員は現在1名のみだが、今後、順次増やしていくという。

『Whistle InterJet』『Whistle InterJet』



 『Whistle InterJet』は、486互換CPUを採用し、16MBのメモリー、2GBのHDDを搭載している。シリアルポートを1つと10BASE-TのEthernetポートを2つ装備し、ルーターを内蔵している。OSはFreeBSD。Webサーバー(Apache)、メールサーバー(SMTP、POP3、IMAP4対応)、ファイアーウォールなどのソフトウェアがインストールしてある。モニターやキーボード、マウスは接続できない。Webサーバーなどの各種設定は、本体前面の液晶ディスプレーとテンキーパッドおよびEthernetで接続したパソコンのWebブラウザー上で行なう。本体サイズは、幅170×奥行き318×高さ216mm。重さは4.9kg。

 日本では、日本電信電話(株)(NTT)と(株)リコーが中小企業向けに販売しており、すでに400社程度の導入実績があるという。価格は、NTTの『まるちねっとデビューIIImini』が『Whistle InterJet』、日本電気(株)のDUS内蔵ターミナルアダプター『AtermIT50DSU』、Hub(4ポート)のセットで約50万円から。リコーの『Whistle InterJet(ウィッスル インタージェット)』は49万8000円。

米ホイッスル・コミュニケーションズ社のゴードン・リッター副社長米ホイッスル・コミュニケーションズ社のゴードン・リッター副社長



 米ホイッスル・コミュニケーションズ社のGordon Ritter(ゴードン・リッター)副社長は、「日本市場は、アメリカ市場と同じくらい重要と考えている。積極的なマーケティングで日本におけるブランドを認知させていきたい」と語り、日本市場での成功に意欲を見せた。

 なお、直販は行なわず、NTTやリコーなどのパートナー企業を通して販売する。販売目標は明らかにしていないが、中小企業だけでなく、インターネットサービスプロバイダー(IPS)への販売や、将来的にはホームユーザー向けの低価格製品の投入も予定しているという。また、1年後をめどに、日本法人設立も検討しているという。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン