ポートアイランドの第2期エリア内にある神戸キメックセンタービル |
16日~18日、神戸キメックセンタービルで“キメックフェスティバル”が開催された。期間中はあいにくの台風という天候だったが、週末を利用した家族連れが大勢訪れ、デジタル製品を使ったさまざまな展示を楽しんでいた。
あいにくの台風だったが、週末には地元の家族連れや年配の人たちが多く来場していた |
出展の中心は当然ながら地元企業であるが、ケーブルテレビ神戸(はいからネット)に並んで、日本電気(株)、ソニー(株)、(株)日立製作所といった企業からの出展も目立っていた。
デジタルカメラの撮影会を行っていたソニー(上)と東芝(下)のブース |
東芝ブース |
また、神戸市では映像研究所のオープンに先駆けての人材開発も進められている。そのひとつが、“QUAKE(クェーク)”と名付けられたアニメ工房である。会場では、“QUAKE”で制作された作品が初めて一般に公開され、子供たちの人気を集めていた。
CGによるアニメとインタラクティブソフトを展示していたアニメ工房“QUAKE(クェーク)”のブース |
神戸キメックセンタービルは、ポートアイランドの第2期エリアにあり、“神戸国際マルチメディア文化都市(KIMEC)構想”の中核を担う施設である。KIMEC構想そのものは、神戸市が2005年を目指して推進する“神戸市志復興プロジェクト”のシンボルプロジェクトに位置づけられており、'99年には施設内に(株)デジタル映像研究所のオープンが予定されている。
IBMのブースでは音声入力の展示が |
今回の“キメックフェスティバル”は、いわば、神戸市民に最先端のデジタル製品に触れてもらうことで、そうしたプロジェクトを身近に感じてもらうことが目的であったようだ。実際、神戸市は11月に入ってからは、“アニメーション・神戸”(11月22~23日
http://www.anime.or.jp)や、“インターネットウェイブ'98”(11月28~29日)といったさまざまなイベントが予定している。これらは神戸市内はもとより、広い方面からその内容が期待されている。
デジタルを復興のキーワードに打ち出し続けている神戸市ではあるが、今やデジタル技術は、生活になくてはならないものになりつつある。そうした中で、“キメック構想”がどう位置づけられ、力を発揮していくのか、今後も注目し続けていきたい。