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Too、“デジタルソリューション'98 2nd Stage 東京”を開催

1998年10月16日 00時00分更新

文● 報道局 清水久美子

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 (株)Tooは、14~16日、“デジタルソリューション'98 2nd Stage 東京”を東京・青山の“機械産業記念館TEPIA”で開催した。“‘デジタルのプラスα’「今」の環境を「ベスト」にするノウハウ、Tooからの提案”をテーマにした、デザイン、プリプレス、印刷分野の総合プライベート展示会となった。



オートデスクの3次元機能をアピール

 会場は、“DTP/制作”、“デジタルメディア”、“グラフッィクスデザイン”の3つのコーナーに分かれている。

 “DTP/制作”コーナーでは、アメリカの4Sightが開発したシステムを組み込んだ『4-Sight iSDN Manager & Cumulus CGI連携システム』を出展。印刷用画像など重いデータでも、専用のターミナルアダプターを利用することで、例えば10MB16分の速度で転送できる。価格は『iSDN Manager』が24万8000円から。『iSDN Manager』とその廉価版(廉価版の方はCumulusとの連携ができない)とを合わせて、現在印刷会社、デザイン事務所などを中心に800社以上、導入されているという。

『iSDN Manager』のブース
『iSDN Manager』のブース



 画像データベースソフトの『Cumulus』のうち、Webで画像を検索してからダウンロードするといったことが可能な『CGI連携』機能を備えた版は12万8000円から。なお、『iSDN Manager』と『Cumulus CGI連携システム』とを組み合わせて導入している実績があるが、ユーザー名はまだ公表していない。

 導入企業の一社である(株)TBSブリタニカの佐田徹氏は、同システムの採用理由について「『iSDN Manager』の利用することで、わが社で発行している『Newsweek日本語版』は、米国オリジナル版とタイムラグ2日を実現。これは製版用のフィルムなど、米国本社と日本のTBSブリタニカ編集部間で必要なデータ量だけを転送できるため。伝送効率、システムの信頼度も納得のいくものだし、またコストも従来の数億円に比べ半減した」とコメントしている。

 “デジタルメディア”コーナーでは、オートデスク(株)の『3D Studio MAX R2.5』を出展。7月に発売され、『3D Studio MAX』との連携が図れるビジュアルエフェクトソフトウェア『Effect Ver』、『Paint Ver』も出展されていた。『Effect Ver』は、3次元レイヤー機能があるため、実写とCGの合成を行なう際に有効だという。

『3D Studio MAX R2.5』ゾーン『3D Studio MAX R2.5』ゾーン



 “グラフッィクスデザイン”コーナーでは、『Adobe Photoshop 5.0』、『QuarkXPress 4.0』、『GoLive CyberStudio 3.0』などが展示されていた。これらソフトを利用する体験教室も開催された。

11月発売予定の『Adobe Illustrator 8.0』も展示11月発売予定の『Adobe Illustrator 8.0』も展示



『QuarkXPress 4.0』エクステンションなどのデモンストレーションも実施された
『QuarkXPress 4.0』エクステンションなどのデモンストレーションも実施された



 また、Too販売推進部、カスタマーサービス部による“WindowsによるDTPの現状”をテーマにしたセミナーを開催した。『Windows 98』や『QuarkXPress 4.0』Windows版の登場でDTPを取り巻く環境は大きく変化していると力説していた。

 まず、Windows DTPを“ビジネスDTP”、“プロフェッショナルDTP”に分類。“ビジネスDTP”は主に企業において、報告書やプレゼンテーション資料などのデータベース化を進める要となっている。Windows DTPが社内資産としてのデータを、有効活用できる“ワンソース・マルチユース”につながることを紹介した。

 一方で、“プロフェッショナルDTP”はこれまでMacintosh DTPの独壇場であったことを説明。PostScriptへの対応も含め、Macintoshはまだ優勢だという。ただ、Windowsでも出力機器といったハードウェア、ネットワーク環境さえ整えば、可能性は広がるだろうとした。

 最後に、マイクロソフト(株)が『QuarkXPress』を意識した製品を作ったり、一方でアドビシステムズ(株)も、拡張子を付けずにWindows上でファイルを開ける製品を発売している。こうした変化によるDTP業界の再編成から、目は離せないと強調した。

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