日本フィリップス(株)は、コンシューマー向けオーディオCDレコーダー2機種を発表した。10月末に電器量販店の(株)デオデオで先行発売、12月末に全国の量販店で発売する。文化庁が著作権法を改訂し、11月から音楽CDのデジタルコピーを条件付きで認める見通しが立ったこともあり、同社ではオーディオCDレコーダーの投入を本格化する方針だ。
発表したのは、『CDR765S』、『CDR560S』の2機種で、オーディオCDの再生はもちろん、オーディオCD-R/オーディオCD-RWの再生、録音が行なえる。録音できる音源は、アナログ音源および、44.1kHzの周波数(オーディオCDの周波数)を持つデジタル音源。
そのほか、両機種に共通の機能としては、アナログ音源からの録音時に入力レベルを調整できること(デジタル録音では、調整不要)、デジタル入力コネクターとして、オプティカル入力、同軸入力の2種類を装備すること、最大30トラックのプログラム再生が行なえること、などが挙げられる。なお、PCとの接続には対応していない。
CDはコンシューマーに普及しているだけに、同社ではCDレコーダー市場にも非常に期待を寄せている。
『CDR765S』
CDドライブを2台装備するのが特徴。CDからCDへ倍速ダビングできる。また、それぞれのドライブを独立して動作させられるため、同時演奏させるといった使い方もできる。価格は12万円。
『CDR560S』
同社などがリリースするミニコンポに合わせて、幅を264mmにしたローエンド向けモデル。価格は8万5000円。