(株)ベネッセコーポレーションは、インターネットを使った“進研ゼミ中学講座チャレンジネットコース”を'99年4月に開講すると発表した。対象は中学2年生で、2000年以降は、中学生、高校生を対象に、準次拡大する予定。
同社は、幼児から高校生までを対象に、自宅学習教材“進研ゼミ”を販売しており、“進研ゼミ”は'98年4月の時点で全17コース、総会員数401万人にのぼるという。従来の内容は、学習雑誌「チャレンジ」を中心とした学習教材、雑誌上で行なわれる会員交流、特別冊子による模試や進学の情報の３つ。今まで、電話やファクスなど紙媒体以外の通信添削は一切行っていなかった。ネットコースの開設で、迅速な情報の発信、受講者との交流を強化する。特に会員交流については、フォーラムや掲示板の設置や、添削の担任制の導入など細かいサービスを用意し重点的に行なうとしている。
 | 進研ゼミセクター本部長の白石洋司氏。インターネット上で居心地のいい空間を提供したいと語る |
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ネットコースは、学習教材は、インターネットを利用したサービスをセットしたもの。学習教材は、従来コースと同じ学習参考誌「チャレンジ」と、ネットコース用CD-ROM教材(英語、数学のみ)の２つ。インターネットを利用したサービスは、赤ペン添削(5科目)と、会員間フォーラムの開設と、進学情報の配信の3つ。
添削用のブラウザーやメーラーは専用ソフトを用意。電話回線は、データをダウンロードした後、自動的に切れる仕組みになっている。
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| 添削用ワークシート。上が生徒からの往信、下が先生からの返信。画面は開発中のもの |
添削用ワークシートにはイメージ画像貼り付け欄が設置され、図形作成したり、マウスで自由に絵を描いたり、写真データを貼り付けることが可能。図形や数学記号は、あらかじめ画像が用意されており、これをそのまま使ったり、ドラッグ＆ドロップで組み合わせたりすることで、さまざまな図形を簡単に制作できる。
ルームと呼ばれる会員間フォーラムは、スポーツの話題や、マンガ・アニメの話題などテーマ別に12種類用意される予定。過激な発言等に関しては、事前にオペレーターがチェックして編集し、発言者に対しては個別に指導する。
対応OSはWindows 95/98。受講に必要な環境は、モデムを備え、電話回線を利用してインターネットが接続できること、インターネットプロバイダーと契約済みであること。プリンターやサウンドボードが推奨されている。受講料は、1月あたり5795円(従来コースは4515円)。入会金は不要。プロバイダー料金、電話料金はこの中に含まれていない。なお、従来のパソコンを使用しないコースも引き続き行なわれる。
