ドイツを拠点として、グラフィック関連のアプリケーション開発を行なっている、独nik
multimedia社代表取締役のニルズ・コクモア氏が来日し、2日、ホテルニューオータニ幕張にて製品紹介を行なった。3日まで幕張メッセにて行なわれていた“WORLD
PC EXPO '98”に合わせて、来日したもの。
独nik multimedia社代表取締役のニルズ・コクモア氏 |
同社は、'95年に当時23歳であったニルズ氏によって設立されたベンチャー企業。現在7人の従業員が働いている。開発した製品は、ヨーロッパ、アメリカ、日本などで販売。アドビシステムズ(株)のグラフィックソフト『Photoshop』のエクステンションソフトは、世界で210万本以上が販売されたという。
今回は、日本で9日に発売予定の『Photoshop 4.0、5.0』対応テキストエフェクト集『NILS'Type
Effects for Photoshop 4.0&5.0』日本語版の紹介が行なわれた。
同社の画像処理用エフェクト集『ニルズ
エフェクト』シリーズの一つで、『NILS'Type Effects』は、テキストに特化して、デザイン、背景色などの加工を行なうソフト。テキストの3D化のほか、“雪ぼうし”、“チーズトースト”、“炎”といったエフェクトが約120種類収録されている。
また“アクション機能読み込み機能”も用意されている。アクション機能とは、『Photoshop』で行なった作業の手順を記録し、それを任意のファイルやフォルダーに対して適用するもの。同ソフトを用いて、テキストなどに対して施した効果にも適用され、『Photoshop』が持つ多くの機能を一つのボタンに集約できる。これにより、編集作業の自動化が可能となり、作業の効率化が図れるという。タブレットを利用することもできる。
ニルズ氏は「楽しんで使用でき、また、大量にテキストデザイン処理できることから、初心者からハイエンドユーザーまでをターゲットにしている。また、雑誌の付録などで、試用版を提供することも計画中。現在、次のソフトを開発中だが、内容はまだ秘密。日本での販売は、ウイニングラン・ソフトウェア(株)を通じて行なう予定」と語っている。
価格は1万2000円。Macintosh OS、Windows 95/98対応のハイブリッドCD-ROMで提供される。