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JEPA、8万文字TrueTypeフォント収録の『World Font CD'99』を発表

1998年09月24日 00時00分更新

文● 報道局 清水久美子

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 日本電子出版協会(JEPA)は、“World Font”プロジェクトの一環として、CD-ROM『World Font CD'99』を発表した。本日、JEPA事務局内セミナー会場にて、説明会を開催した。

 “World Font”プロジェクトとは、世界中のコンピューターおよびWeb上での文字コミュニケーションの普及促進を目的として、JEPAが行なっているプロジェクトの一つ。『World Font CD'99』は、世界中の出版社、印刷会社、またコンピューター業界に向けて無償で提供されている。

 プロジェクト発足以来3回目の発行となる今年のCD-ROMには、今回新たに、“今昔文字鏡”プロジェクトと連携して、8万文字のTrueTypeフォントを収録した。また、従来の日・英・独・仏語など各国語版の『Microsoft Internet Explorer 4.0』、『Adobe Acrobat Reader』、辞典ソフト『広辞苑』なども加えられている。

(株)エーアイ・ネットの代表取締役、古家時雄氏
(株)エーアイ・ネットの代表取締役、古家時雄氏



 『今昔文字鏡』とは、(株)紀伊國屋書店が発売しているフォントソフトで、日本、中国、台湾、韓国などの漢字など計8万字を収録している。すべての文字がコード化され、TrueTypeフォント形式、BMP形式(24×24ドット)で表示できる。検索機能が充実しており、ある漢字の一部分を含む漢字を一覧できる機能は、同ソフトの大きな特徴となっている。

 本日発表された『World Font CD'99』には、『今昔文字鏡』に含まれる、8万文字のTrueTypeフォントと、ビットマップフォントのビューワー機能が搭載されている。英語版、日本語版が用意されており、各国のWindows 95/98対応の8万文字の漢字を表示、検索できる(実際に入力する際には、『今昔文字鏡』製品版が必要)。

 そのほか、世界のホームページをその国の文字で見ることもできる。各国のマイクロソフト(株)のホームページから、日本以外のフォントをダウンロードすることで、最新フォントを入手できるが、そのための方法が同CD-ROMにて紹介されている。

 『今昔文字鏡』の開発元である(株)エーアイ・ネットの代表取締役、古家時雄氏は、「今年末までには、TrueTypeフォント対応の9万字を無償配布する予定。『今昔文字鏡』次バーションも、来月には発売予定で、検索機能もさらに充実する。文字鏡研究会では、新しい文字を1~2週間という短期間で作成して、随時ホームページより無償ダウンロードで配布している。12月には文字フォントセンターを設立して、さらに充実した機能を提供していきたい」と、述べた。

 『World Font CD'99』の配布は、ヨーロッパはドイツで10月7日より行なわれる“Book Fair 98”、アメリカではラスベガスで11月16日より行なわれる“Comedex Fall 98”で無償提供される。日本では、JEPA事務局での直接配布のほか、郵送配布(手数料必要)も行なう。'99年4月22日より東京ビッグサイトにて行われれる“東京国際ブックフェア 1999”でも配布予定。

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