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メディアな子どもたちの夏休み1-メディアキッズ・サマーキャンプ'98

1998年09月14日 00時00分更新

文● 報道局 桑本美鈴

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 メディアキッズ・コンソーシアムは、メディアキッズ参加校の子どもたちを対象としたサマーキャンプ“メディアキッズサマーキャンプ'98”を、7月28日から7月31日の山口県光市、8月1日から3日の滋賀県琵琶湖畔の2ヵ所で実施した。

 メディアキッズとは、インターネットを使った未来の教育と学習のあり方を探るための実験プロジェクト。メディアキッズに参加できるのは、国公立私立の小学校、中学校、高等学校、高等専門学校、特殊教育諸学校。1998年3月現在、日本全国から104校が参加しているという。

 サマーキャンプは、メディアキッズの最大のオフライン会。ふだんはネット上でしか話のできない子どもたち同士が直に接し、活動をともにすることで今後のネット上での活動をより活発なものにするのが目的で、今年で4回目となる。

 琵琶湖畔で行なわれた“メディアキッズ・サマーキャンプ'98inびわこ”は、ソーラーボートを作ってレースに参加、結果をホームページにして発表するという内容。今回の参加校は全国から集まった小学校、中学校、養護学校合わせて11校。子どもたちは、A、B、C、Dと4つのチームに分かれる。キャンプ1日目は、遠方からの参加者たちが宿舎に到着、夜ミーティングを行ない交流を深めた。

 2日目、近隣の参加者も集合し、午前9時から、滋賀県大津市で行なわれた第2回クルーレス・ソーラーボートレース(太陽電池利用ボートレース)に参加。大会は、小学校の学習で使う大きさの太陽電池を使ったボートをつくり、速さを競うというもの。事前に作ったボートを持ち込んで競うレース(個人部門/団体部門)、当日に与えられた材料でボートを作って競うレース(インスタント部門)、的当てやアイデアを競うレース(アトラクション部門)がある。インスタント部門では、4つのチームで、それぞれ1隻のボートを完成させ、レースに参加。また、団体部門では、チームの中から5人の代表を選出。アイデアをチームみんなで出し合い事前にボートを作成、レースではボートに鏡をあてて、光を集めて速さを競った。メディアキッズでは全部門に参加、優勝を含め入賞多数という結果となった。

 夕方宿舎に戻り、夕食後からボートレースについてのホームページをチームに分かれて作り始めた。使用するマシンはMacintosh LC575やPowerBook 1400など。ソフトは、ホームページPro、Netscape Navigatorを利用。ホームページに使用する画像は、デジタルカメラで撮影しておいたレースの様子を画面に取り込んだものだ。また、中には、Shockwave FlashやQuickTime VRを使うページを作成しているチームも。「子どもたちはMacintoshの方が扱いやすいようです。中にはHTMLコードを直接打って、ページを作っている子もいますよ」(滋賀大学教育学部附属養護学校太田教諭談)

 



 3日目、昨夜作成したホームページの最終的な仕上げおよびプレゼンテーションの準備を行なった後、発表会が行なわれた。各チームともプロジェクターで、自分たちの作成したホームページを紹介しながら、「レースで優勝できてうれしかった」「ホームページを作るのは難しかったけど、みんなでがんばった」など、レース結果やホームページ作成の感想を笑顔で述べていた。

 



 メディアキッズ・サマーキャンプ'98inびわこより少し前の7月28日から7月31日には、山口県光市でのサマーキャンプ“メディアキッズ・サマーキャンプ'98inひかり”が行なわれた。こちらでは「こだわりの探索」と題して室積の町や牛島などを探検し、デジタルカメラを使って発表会、ホームページ作成を行なうというもの。両キャンプ内容とも、メディアキッズのホームページに掲載されている。子どもたちのキャンプでの検討ぶりと、そのホームページをぜひ確認していただきたい。

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