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IBM、『ThinkPad 600』にスーパーディスクドライブを採用

1998年09月11日 00時00分更新

文● 報道局 郷家香織

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 イメーション(株)は、15日に発売されるIBM『ThinkPad 600』にオプション記憶装置として、同社のスーパーディスクドライブが採用されることを発表した。

 今回の採用は、内蔵が可能な薄型のスーパーディスクドライブを開発したことにより可能となった。レーザーサーボ技術を取り入れトラックの高密度化を図っている。同製品は、スーパーディスク用のフロッピーはもとより、2HDや2DDのフロッピーディスクも読み書きが可能であり、下位互換も達成している。

 スーパーディスクは、既存の3.5インチフロッピーディスクと同等の外形ながら約80倍の120MBの記憶容量を持つ磁気記録メディアである。米コンパック社、松下寿電子工業(株)、米国ORテクノロジー社とイメーションが共同で開発。昨秋に“LS-120”という旧名称から改称した。

 スーパーディスクメディアは現在、イメーションが供給している。日立マクセル(株)がライセンスを取得し、25日から発売する予定だ。スーパーディスクドライブは、現在松下寿、三菱電機が製造。NECも同製品の製造を始めると発表している。今回IBM『ThinkPad 600』に採用されたのは、三菱電機の製品である。イメーションブランドとしてのドライブ(松下寿電子工業製)も発売されている。

 ドライブには、本体内蔵の物と外付けの2種類がある。イメーションは、これからフロッピーディスクドライブに代わってパソコンに内蔵されることになるだろうとコメントしている。フロッピーディスクの代わりになるメディアで、同等の大きさを保ったままフロッピーの約80倍という記憶容量であることから、ノート型PCの場合では特に需要が高いという。

 今回の『ThinkPad 600』ドライブの価格は3万5000円。ディスク媒体は1枚2200円で市販されているという。

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