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ビーコンITとジャストシステムが、企業向け情報システム構築で提携

1998年09月02日 00時00分更新

文● 報道局 佐藤和彦

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 (株)ビーコン インフォメーション テクノロジー(ビーコンIT)と、(株)ジャストシステムは、企業向け情報システム構築で業務提携を結んだ、と発表した。

 提携の第一弾として、ビーコンITの大規模イメージ処理システム『ArcPower(アークパワー)』に、ジャストシステムの検索システム『ConceptBase Search』を融合させた企業向け情報システム『Contents Wharehouse』を開発する。



 従来のデータウェアハウスが数値のみを対象としているのに対し、両社が提唱する『Contents Wharehouse』は、数値だけでなく、テキストデータやワープ文書のほか、画像、音声、動画などのデータも分析しやすいかたちで格納するシステム。また、この『Contents Wharehouse』から、テキストや文章の抽出、分析などを行なうシステムを『Contents Mining』と、両社は呼んでいる。



 末桝史郎ビーコンIT社長は、「『Contents Wharehouse』コンセプトと『Contents Mining』コンセプトの原型となるのが、『ArcPower』と『ConceptBase』を融合させたシステムです。『ArcPower』は、企業の稟議書や、社内管理用書類、写真などを収納するデータベースで、すでに1000社を超える企業に採用されています。この『ArcPower』に、『ConceptBase』の自然文による検索システムを組み合わせることで、より一層使いやすい情報システムを提供できるようになります。新しいシステムで、'98年度中に、10~20社の受注獲得をめざすとともに、海外への進出も視野に入れています。また、提携の第二弾として、ジャストシステムの別の技術を使ったシステムも、12月ごろ発表する計画です」と挨拶した。



 浮川和宣ジャストシステム社長も、「この『Contents Wharehouse』と『Contents Mining』の技術は、企業の情報システムだけではなく、インターネット上のテキスト、画像、動画などを検索する際にも活用できるのではないかと考えています。いずれは、インターネット向けのシステムも開発していきたい」と、今回の提携が、ジャストシステムの将来にとっても、意義のあるものであることを強調した。

 ただ、ジャストシステムの『ConseptBase Search』は、すでにロータス(株)のグループウェア『Lotus Notes』に組み込まれた製品が開発されており、また、ビーコンITの『ArcPower』も、『Lotus Notes』と連携する製品が開発されている。記者から出た、「両社と、ロータスの3社が共同で、システムを構築するといったことを考えているか」との質問に対しては、末桝社長、浮川社長ともに、「具体的なことは何も考えていない」という回答であった。

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