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第15回OAセミナー『教育における最新マルチメディア活用』開催

1998年08月31日 00時00分更新

文● 報道局 横田 雅美

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 第15回OAセミナー『教育における最新マルチメディア活用』が、8月28日、横浜西口の(学)岩崎学園で行なわれた。講演者は清泉女学院中学高等学校教諭の土屋至氏、岩田学園教務部長の古市栄治氏、マイクロソフト(株)の岩田修氏である。

 まず、清泉女子学院の土屋氏が壇上に立ち、続いて古市氏、岩田氏が講演。事前告知では岩田氏の講演は「米国における教育用マルチメディアの現状」であったが、実際には『Windows 98/NT』の宣伝に近いものだったので、ここでは省略する。

 土屋氏は学院におけるネットワークを使った教育の実践例を挙げた。同氏は“Conviviality=各自が自由に思い思いのことをしていながら、全体の調和がとれる状態”が今後の教育に求められるものであると述べた。そのためにinternetを使った教育が有効であると語った。

 同学院ではコンピューターを自由に使えるように教室を開放した。そうすると態度にも変化が出てくるようだ。生徒がばくだいな情報の中から、自分が必要とする情報を探し出したり、また授業中に分からないことがあればすぐに聞くという姿勢を見せたりと、生徒の成長が見られるという。そして、コンピューターーという媒体を通してかいま見せる本音こそが、教師の知りたいところであり、教育現場に必要なものであると語った。



 次に古市氏が壇上に立った。同氏は情報科学専門学校としての現状と今後の課題について述べた。一人一台のノートパソコン支給を唱ってきた教育方針の成果を感じるという。また土屋氏の講演を踏まえ、コンピューター教育の低年齢化に伴い、専門学校としてのあり方を見直す時が来たとも述べた。出席者は約50人。その3分の2が教育関係者であったこともあり、高校卒業後の進路としての質問が古市氏に投げかけられた。

 当日の出席者は、土屋氏の5年にわたるコンピューター教育の確立に感嘆していた。壇上に立つ土屋氏の紅潮した表情は、出席者諸氏に今後の教育への展望を見せただろう。さて2001年から本格的に始まるコンピューター教育は、子供たちにそして教師たちにどのような影響を与えていくだろうか。

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