このページの本文へ

ASGの“WebMoney”、コンビニの“サンクス”などで販売を開始

1998年08月06日 00時00分更新

文● 報道局 佐藤和彦

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 (株)アスキーサムシンググッド(ASG)は、インターネットで使用するプリペイドカード方式の電子マネー“WebMoney(ウェブマネー)”を、本日より、コンビニチェーン店“サンクス”などでの販売を開始した。“WebMoney”は、インターネット上で買い物などをする際に支払いが行なえる電子マネー。購入したプリペイドカードの裏面の銀色の部分をこすると、番号が現れ、Web上でこの番号を入力することにより、支払いが行なえる。“WebMoney”と同様に、プリペイドカード方式を採用している電子マネーには、ビットキャッシュ(株)の“BitCash”などがある。





 “WebMoney”は、4月14日にサービスを開始し、2000円と5000円のプリペイドカードを、主にパソコンなどで販売してきた。これまでに累計で約5万枚のカードを発行しているが、そのうち約7割は、実際に使用されているという。ただ、発行された5万枚のうち、日本電気(株)が“BIGLOBE”の会員向けに発行したカードや、(株)ラオックスが、『Windows 98』のパッケージソフトにバンドルするかたちで発行したものなど約2万枚が含まれている。そのため、同社では、7月28日からタレントの野村祐香や松本恵をプリントしたカードを発売、また、コンビニチェーン店“サンクス”や、広島、関西の地方コンビニ店での発売を通じて、カード発行枚数の増加を狙っている。同社のマルチメディア事業推進部の高津祐一氏は、「今年の目標は設定していないが、'99年12月末までに、200万枚、金額にして約60億円分のカードを発行したい」と意欲をみせている。

 “WebMoney”は、インターネットのみで使用できる電子マネーのため、同社では、利用できるサイトの拡充にも力を入れている。近日中には、“WebMoney”のユーザーだけが楽しめるボーナスサイトを開設する予定という。また、8月30日には、ミュージシャンの佐野元春が、インターネットだけで楽しめるライブを開催するが、その参加料を“WebMoney”で支払うことができる。高津氏は、「インターネット独自のコンテンツが、吸引力になるはず」と、このライブに期待を寄せている。現在、“WebMoney”が利用できるサイトは約70あり、ソフト、メールマガジン、産地直送品などの販売を行なっている。今年末までには、500サイトに拡大する計画で、8月下旬には、“ぶんか社オンライン”などのアダルトサイトも開設する。「18歳未満はアクセス禁止だが、法的に問題がないサイトならば、開設していく方針」(高津氏)という。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン