このページの本文へ

カナダのコーレル社が、『CorelDRAW 8Jプロフェッショナルエディション』を発表

1998年07月29日 00時00分更新

文● 報道局 佐藤和彦

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷



 カナダのコーレル社は、『CorelDRAW 8J プロフェッショナルエディション』を8月8日に発売する、と発表した。同ソフトは、ベクトルイラストレーション/ページレイアウトソフト『CorelDRAW 8J』、ペイント/フォトレタッチソフト『Corel PHOTO-PAINT』、3Dモデリングソフト『Corel DREAM 3D』の3製品で構成されている。

 3ソフトのうち、『Corel DREAM 3D』は、旧バージョンの製品だが、『CorelDRAW 8J』と『Corel PHOTO-PAINT』には、新たな機能が加わった。

『CorelDRAW 8J』
『CorelDRAW 8J』


 ベクトルイラストレーション/ページレイアウトソフト『CorelDRAW 8J』では、新たにPostScriptに対応、OSがWindows 98の場合は、マルチディスプレーでの操作も可能となる見通しという。また、複数のユーザーが好みの作業環境を設定して使用できるようになり、ツールバーやショートカットキーをカスタマイズできるようになるなど、ユーザーにとっての使いやすさを向上させる機能が新たに搭載された。

『Corel PHOTO-PAINT』
『Corel PHOTO-PAINT』


 また、ペイント/フォトレタッチソフト『Corel PHOTO-PAINT』では、オブジェクトの透明度を見ながら調節できる機能や、GIFアニメーションを作る際に前の画像を薄く表示させる機能などが、新たに搭載された。

 正規の価格は9万8000円だが、当面は、期間・本数を限定しないキャンペーン価格として6万8000円で発売する。また、従来製品からのアップグレード版が2万8000円、学生、教育機関向けのアカデミック版が3万4000円。また、『CorelDRAW 8J』と『Corel PHOTO-PAINT』は、単体パッケージを8月末に発売する予定で、価格はそれぞれ3万5000円と4万8000円。Windows 95/98/NTに対応し、CPUはPentium-90MHz以上(133MHz以上を推奨)、メモリー16MB以上(32MB以上を推奨)が必要。

 日本での販売は、丸紅(株)の関連会社である(株)メディアヴィジョンが担当する。メデイアヴィジョンは、コーレル社の日本での販売代理店として『CorelDRAW 8Jプロフェッショナルエディション』のほか、『WordPerfect』などのソフトの販売・サポートを行なっていく。初年度10億円、5年後には50億円の売り上げを目指すという。

 また、コーレル社は、同社製品で作成したコンテンツを対象とした“コーレル社 世界デザインコンテスト”(応募締切は'99年1月末、最優秀賞の賞金は100万ドル=約2800万円)を実施しているが、『CorelDRAW 8J』のパッケージのデザインは、同コンテストの前回の優秀作品が採用されている。

John Corkery氏
John Corkery氏


 本日の記者発表会では、このデザインを行なったデザイナーのJohn Corkery(ジョン・コーカリー)氏が、挨拶。「何年も前のことだが、私は、Macintoshが欲しかったが、お金が無くてPCを買わざるを得なかった。Macユーザーの多くは、グラフィックをやるなら、Macintoshでないと駄目だと言ったが、私は、アーティストに必要なのは才能であってツールではない、と思うようになった。『CorelDRAW』は、バージョン1から使っている。いろんなソフトを試したが、『CorelDRAW』が、もっとも直感的で使いやすいと思っている。コーレル社のコンテストは、デザインをパッケージに採用してくれるなど、デザイナーにとっての見返りが極めて大きい。私が授賞した作品を作る上で参考にした写真の所有者を探し出して確認したところ、幸運にも著作権をすでに放棄していたために、パッケージとして全世界に流通させることができた」とコメントした。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン