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もはや恒例行事? 深夜のWindows 98フィーバー in 秋葉原

1998年07月24日 00時00分更新

文● 吉手 弘

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 25日深夜0時、アメリカでの発売から1カ月、マイクロソフト(株)の『Windows 98』の販売が解禁になった。パソコンの街、秋葉原では多くのショップが深夜0時に販売を開始、最新のOSをいち早く手にしようというユーザーが多く集まった。
 秋葉原での深夜の発売は、3年前のWindows 95のときも行なわれており、Windows新バージョンにとって、もはや恒例行事のようになっている。各ショップはさまざまな購入特典やイベントを用意して、ユーザーを待ち受けていた。

これが多くのユーザーを深夜の秋葉原に集めた張本人の『Windows 98日本語版』
これが多くのユーザーを深夜の秋葉原に集めた張本人の『Windows 98日本語版』


 報道陣も含め、もっとも人を集めていたラオックス ザ・コンピュータ館では24日23時55分に、カウントダウンを開始。午前0時ジャストには発売を記念し、マイクロソフトの成毛真社長、日本電気の高山由専務、東芝の溝口哲也上席常務、ラオックスの谷口好市社長の4氏でくす玉を割り、Windows 98日本語版の発売を祝った。

 

くす玉を割る4氏(左)。祝Windows 98発売(右) くす玉を割る4氏(左)。祝Windows 98発売(右)


 ラオックス ザ・コンピュータ館一番乗りは、山梨から来たフリープログラマーの渡辺さん。「Windows 98はβ版も使ってましたから、Windows 98を買うことよりはお祭り騒ぎを体験することが目的です」。ちなみに、並び始めたのは24日の19時ころからだそうで、さすがに徹夜組みは出なかったみたいである。

渡辺さんはWindows 98より、お祭り騒ぎが目的 渡辺さんはWindows 98より、お祭り騒ぎが目的


 Windowsの売り込みに必死なのは、ショップだけではない。各メーカーも多くの営業部隊を動員。インテルのBunny PeopleやNECのバザール、富士通のタッチおじさんなどのマスコットも例外ではなかった。

PentiumIIのマスコット“Bunny People”
PentiumIIのマスコット“Bunny People”


 

ばざーるdeござーるの“バザール・デ・ゴザール”(左)。タッチおじさんもこの人込みにタッチ往生?! (右) ばざーるdeござーるの“バザール・デ・ゴザール”(左)。タッチおじさんもこの人込みにタッチ往生?! (右)


 Windows 98の主治医!? である『ウイルスバスター98』を発売しているトレンドマイクロは、看護婦姿のコンパニオンをバスで動員して、98対応版ソフトをPR。



 午前0時になる前に表通りから、一歩中に足を踏み入れると「Windows 98あります」の看板が! mpmanなどを秋葉原でいち早く発売した「あきばおー」では23日からWindows 98の日本語OEM版を発売していたとか。最新CPUのフライング発売が珍しくない秋葉原でも、これにはちょっと驚かされた。ちなみに今までどれくらい売れたかは「ヒ・ミ・ツ」とのこと。



 Windows 98の発売にもっとも力が入っていたツクモ。駅前には数多くの店員を配置しびらを配っていた。店頭では24日22時から、ワゴンセールを開催。事前に料金を支払い、0時になったら、すぐに商品を渡すという「クイック購入カウンター」やレースクイーンの撮影会など、一風変わったサービスで多くの客を集めていた。

 



 T・ZONEミナミにも数多くの人が押しかけた。隣のT・ZONEアップル館でも、さすがに今日ばかりはWindows 98を発売。Macintosh派の人は複雑な心境?





 やっぱりいましたMacintoshユーザー。普段、Macintoshでデザインをしているという森下さん曰く、「Windows 98の出来はMac OS 7.5.5くらいじゃないですか」とのこと。



 街頭ではWindows 98を記念して、コカ・コーラを98円で発売。

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