米Marimba社は、ネットワークを利用してアプリケーションの配布、管理を行なうソフト群『Castanet3.0』の日本語版を、7月31日に発売する。本日、国内での販売代理店を務める伊藤忠テクノサイエンス(株)とMarimbaが共同でセミナーを開催。米国本社より来日した社長兼CEOのKim
Polese(キム・ポレーゼ)氏らが、同製品の新機能などを解説した。
Marimbaは、Castanet3.0を6月23日に発表、すでに米国では英語版の販売を開始している(日本では未発売)。サーバーに蓄積した各種のアプリケーションを、クライアントPCのブラウザーを利用して、簡単かつ安全にダウンロードできるシステムで、アプリケーションがバージョンアップした場合でもその差分だけを更新できる。企業内でのアプリケーション配布や、顧客に向けたアプリケーション販売などに利用できるという。
Kim氏は、近年アプリケーションがバージョンアップされるサイクルが短くなったことや、アプリケーションの更新、保守のプロセスが複雑であることに触れ、「TCO(Total
Cost of Ownership)が軽減できる」ことを強調した。
Castanet3.0は、前バージョンに比べ、大幅に機能追加が行なわれている。まず、配布できるアプリケーションが、Javaアプリケーションだけでなく、Visual
BasicやC、C++などにも拡大した。会場では、Microsoft WordをCastanet3.0用にパッケージ化して、クライアントに配布するデモも行なわれた。また、アプリケーションのダウンロード状況をリモート監視する機能や、クライアント側のブラウザーをカスタマイズする機能も追加した。
同製品は3つのソフト群で構成されている。『Infrastructure Suite』(20ユーザーで16万円から)は、ベースとなるクライアント/サーバー用ソフトや、セキュリティー強化ソフトなどからなる。『Production
Suite』(予価250万円)は、アプリケーションをCastanet3.0で送受信できるようにパッケージするソフト群。『File
Packager』(価格未定)は、リモート監視ソフト、クライアント用カスタマイズソフトなどからなる。(報道局 浅野広明)
・Marimba
http://www.marimba.com/
・伊藤忠テクノサイエンス
http://www.ctc-g.co.jp/