日本アイオメガ(株)は、Windows95およびWindows98に対応したマルチメディアデータ編集ツール『Buz(バズ)マルチメディアプロデューサー』を8月前半に発売する。ビデオキャプチャーカードとUltra
SCSIインターフェースカードを一体化した『Buzカード』、入出力コネクターボックス『Buz
Box』、3種類のソフトなどをワンパッケージ化。ビデオデータや音声データをPCに取り込み、加工することができる。米国ではすでに2月から販売しており、この度日本語化が完了したため、国内でも発売する運びとなった。価格はオープンで、同社では推定価格を3万4800円としている。
左から『Buzカード』、『Buz Box』 |
同ツールのデータ編集機能を支えるのが、『Buzカード』。圧縮方法にハードウェアMJPEG(モーションJPEG)を採用することで、毎秒30フレームで最大720×480ドットのキャプチャリングおよび再生が可能。また、1600万色表示(24bit)に対応し、データ転送速度は最大毎秒6MBだという。
このBuzカードはUltra SCSIカードの機能も果たす。その背景について、同社プロダクト・マーケティングマネージャーの木佐谷康氏は、「当社の本業は、ZipドライブやJazドライブなどのデータストレージ(記憶)製品。これらと接続して利用していただくことを前提に考えた」と説明。Ultra
SCSI機能を搭載しないBuzの販売については検討していないとした。
なお、バンドルするソフトは、米MGI Software社の映像編集ソフト『Videowave
SE Plus』、米PictureWorks Technology社の映像管理/検索ソフト『Pictureworks
HotShots』およびアイオメガのデジタル録音ソフト『Iomega RecordIt』の3種類。記者発表会では、Videowaveを使って複数のビデオをつなぎ合わせたり、特殊効果や音声を貼り付けるデモも行なわれた。
『Videowave SE Plus』操作画面 |
7月1日付けで同社代表取締役社長に就任した青木芳夫氏も出席。ストレージ製品を基礎に置く同社の歴史などについて触れ、「当社のZipドライブが全世界で1500万台の出荷を記録した」と報告。今年後半にリリース予定の小型ストレージ製品『Clik!』についても紹介した。
青木芳夫・日本アイオメガ代表取締役社長 |
左は『Clik!』の試作品(容量40MB。サイズは幅50.1×奥行き54.9×厚さ1.95)。右は『Clik!』をPCカードに搭載したもので、「TYPE IIのPCカードの厚さ(5mm)に合わせるためには、あと1mm薄くする必要がある」と同社PR担当の森麻里さん |
これも試作したスケルトンタイプのZipドライブ。アップルコンピュータ社の『iMac』向けに発売するUSB対応Zipドライブは、これより少し緑がかったカラーになるらしい |
(報道局 浅野広明)
http://www.iomega.co.jp/