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医療情報システムの現場を“国際モダンホスピタルショウ'98”で体験

1998年07月10日 00時00分更新

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 “国際モダンホスピタルショウ'98”が7月8日から7月10日まで東京ビッグサイトで開催された。1974年(昭和49年)に始まり今回で25回目のホスピタルショウとなった。会場内には最新の医療・福祉機器が展示されており、医療関係者のみならずとも興味深く現在の医療技術の進歩を見ることができる。各メーカーが出展している医療情報システムのブースでは、電子カルテや在宅ケアシステム、遠隔診療支援システムのデモンストレーションで活気にあふれていた。



 患者に対する診察、検査の重複を防ぐための電子カルテのデモでは、果たして実際に診察で使いこなせるのか不安そうに見守る医療関係者が見られた。このカルテの登場によって、院内で重複して薬が投与されることが減り、薬の相互作用からくる体への悪影響は解消できる仕組みになっている。また、患者に画像情報を使っての病状報告も可能である。しかしどこまで医師が所見診察で入力できるかといった問題点も見られるようだ。

画像を使っての診察例画像を使っての診察例



 高齢化社会に対応した、在宅ケアシステム、遠隔診療支援システムは、通院や往診にかかる時間を減らせるだけでなく、リアルタイムで患者側からの生体情報を医師が確認できるという画期的なシステムとして注目をあびている。今回(株)日立製作所の出展している『遠隔診療支援システム』はINS64回線で接続され、動画像、音声に加えて、脈はくなどといった生体情報を伝送。病院側の画面では、患者情報と生体情報が同時に表示することもできる。同社関係者は「価格面をクリアできれば普及するシステムであると思う」と話していたのが印象的だった。(報道局 降旗 敦子)

http://www.noma-businessshow.or.jp/medical/index.html

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