(株)ジャストシステムは、新聞や経済誌などの記事や、人事などの企業情報を検索・閲覧できるサービス、“News
Trek”(ニューストレック)を、8月末に開始すると7日に発表した。データベースとなる媒体数は41になる予定。全国紙では毎日新聞、専門紙では日刊工業新聞、雑誌では週刊ダイヤモンド、通信社ではロイターなどが参加を予定している。初期登録費用は無料で、購読した記事に対してのみ課金されるシステムを採用するという(新聞記事の場合で50円から400円、雑誌記事で200円から300円の予定)。
News Trekのトップ画面。URLについては未定。 |
“News Trek”は、主に以下の3つのサービスを提供する。
1.過去2年間の新聞記事や雑誌記事を、複数の媒体から検索する“新聞雑誌記事検索”
2.あらかじめ検索する情報内容をユーザーが設定しておけば、1日1回自動的に検索・抽出された記事が、電子メールやHTMLメールによって配信される“ニュースクリッピング”
3.国内外のニュースを速報で提供する“ニュース速報”
“新聞雑誌記事検索”と“ニュースクリッピング”には同社の自然文検索システム、“ComceptBase
Search”が利用されている。同システムは、従来のキーワードを入力してand/orなどの条件式をつかって検索するシステムとは差別化がはかられている。キーワードではなく、ユーザーが探したい内容を自然文で入力する。
例えば、“カラー複写機の市場動向について”という文章を入力すると、自動的に“カラー複写機”などの複合名詞句を概念(コンセプト)として検索を行ない、その類似度から判定が行なわれ、高い順に結果が表示される。このため、キーワードを入力し直したり、絞り込みを何度もかけたりする手間が省けるという。これにより、キーワードという枠にとらわれずに、関連記事や類似する記事を検索することが可能という。
同社の代表取締役社長、浮川和宜氏は、「これまで、インターネット上では情報が洪水を起こしていると言われてきたが、私は豊かな海であると考えている。必要な情報だけを瞬時にピックアップするための技術はここまで来た。“News
Trek”で、インターネットを豊かな情報の海にできると考えている」と語った。(報道局 白神貴司)
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