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日本HP、“5nines:5minutes”構想実現に向け、日本オラクルとの連携を強化

1998年07月07日 00時00分更新

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 日本ヒューレット・パッカード(株)(日本HP)は、システムの停止の影響が大きい金融・通信業界などのニーズに応えるため、同社の八王子事業所に“ミッションクリティカル・サポート・センター”を開設した。同時に、本日より、企業情報システムのリモート監視システム、“ハイアベイラビリティ監視システム”の運用を開始した。同システムは、(株)ディレク・ティービーなどがすでに採用を決定しているという。
 
 顧客のシステム内に“HPサポート・ノード”(ワークステーションとネットワーク・ルーターとで構成)を設置して“ミッションクリティカル・サポート・センター”と接続し、システム障害の未然防止と、万一障害が発生した際は迅速な復旧を行なう。同システムは近くリモート監視の24時間化を計画しており、同社のブリュッセルおよびアトランタのサポートセンターとの連携も図り、ワールドワイドでのサポート体制を敷くという。

記者発表会では、八王子のミッションクリティカル・サポート・センターから、リアルタイムでサポート体制の説明が行なわれた
記者発表会では、八王子のミッションクリティカル・サポート・センターから、リアルタイムでサポート体制の説明が行なわれた


 また、日本HPは、企業の基幹業務システムのサポート・サービス分野で、日本オラクル(株)との提携を強化すると発表した。これは、両社が2000年には実現すべき目標として掲げた“5nines:5minutes”構想の強化策の一環である。同構想は1年間でシステムがダウンしている時間を5分以下に抑え、システムの稼働率を99.999パーセントに引き上げようというものである。

 10月から開始される予定のこのサービスは“HP/オラクル・ミッションクリティカル・サービス統合プログラム”と名づけられ、顧客の幅広い要求を満たすため、両社のサポート・サービス組織の統合する。窓口の一本化をはかり、日本HPはUNIXサーバーなどのハードウェアを、オラクルはデータベースなどのソフトウェアをサポートする。それぞれの得意分野を担当することで顧客のハードウェア、OS、データベースを含めた一貫したサポートが可能という。

 同サービスは実際にシステムがダウンしてから行なう“リアクティブ・サポート”のほかに、システムに障害が起きる前にこれを回避するための“プロアクティブ・サポート”も提供するという。

米HP社のNick Voigt氏 米HP社のNick Voigt氏


 米HP社のワールドワイドミッションクリティカル・サービス・マネージャーのNick Voigt(ニック・ボイト)氏は、「2000年に“5nines:5minutes”構想を実現するために、さらにオラクルとの提携を強めたい。また、いくつかの企業との新たな提携も視野に入れている」と語った。(報道局 白神貴司)

http://www.jpn.hp.com/

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