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【WINDOWS WORLD Expo/Tokyo98】ソニーのブース大盛況!! VAIO新コンセプト参考出展

1998年07月01日 00時00分更新

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 VAIO人気もあって、ソニーのブースは大盛況。今回、一番の目玉は“新コンセプト VAIO NOTE”の参考出展。これはビジュアルなコミュニケーションをコンセプトとした、CCDカメラ搭載のノートPC。静止画、動画を付属の専用ソフトで直接PCに取り込むことができる。取り込んだ画像は、クリックひとつで保存、もしくはメールに添付して送信できる。専用ソフトには“プリクラモード”があり、映像をセピアに表示するセピアエフェクト、画像を変形できるくねくねエフェクト、プリクラと同じようなフレームなどをサポートしている。

 



 「このモデルでは、今までPCを使用しなかった女性、OLのユーザーを増やしたいと思っている」と担当者は説明している。

 コンセプトモデルのため、スペックは確定していないという。参考のために、デモ機搭載CCDカメラの画素数は30万画素。カメラはPCの液晶パネル上部に装着されており、180度回転する(前から後ろへ)。なお、今後取り外しが可能になるか、などといった詳細は明らかにされていない。筐体はB5より小さく、キーボードはVAIO 505と同じサイズ。ポインティングデバイスはトラックポイント。iLINK×1、PCカードスロット×1、USBポート×1、外部ディスプレー出力端子×1、IrDA赤外線ポートを装備していた。発売日、価格なども未定だが、「年内の発売を目指したい。搭載OSはWindows98」としている。

 そのほか、SVGA対応のヘッドマウントディスプレーのPC用グラストロン『GLASSTRON for PC』を参考出展。SVGA対応LCDを搭載しており、PCなどに接続してさまざまな映像を楽しむことが可能。マグネシウム合金を使用しており、重量は約120g(ディスプレー部)。また、ディスプレーを装着したまま外の様子を見ることができるシースルー機能を搭載する。発売日、価格とも未定。

 



 本日、一番の話題となった“新コンセプト VAIO NOTE”を、“ITとAVがつながるプラトフォームの未来-VAIO World-”と題する基調講演で、ソニー(株)インフォメーションテクノロジーカンパニープレジデントの安藤国威氏が紹介。



 講演で、同氏はVAIOの開発背景、コンセプトについて説明した。

「ソニーという会社全体が目指すことは3つに集約される。一つめにAV商品のデジタル化の加速。二つめにWINTEL FormatをベースにしたPCビジネスの立ちあげ。三つめにNetworkおけるソフト、サービスの加速化があげられる」

「VAIOの開発にあたり、ソニーらしいPCをつくろうとした。他社がやっていないことをやろうとした。そこで、われわれが試みたのは第1に従来のPCではないVAIOを開発したこと。そこで、ビジネス向けPCではないエンターテインメントPCを、ハードウェアスペック重視ではないアプリケーションベースPCを開発した。つまり、われわれが目指したのはエンターテインメント、楽しさの追求だった」

「VAIOは3つの分野にわたるソリューションを提供したいと考える。それはクリエーション、エンターテインメント(For Passive PC Users)、とコミュニケーションにわたるソリューションである」

「トータルでつなげて、価値をあげる。ハードスペックよりもトータルな価値をあげようとVAIOはがんばってきた」

 講演では、MD、デジタルビデオカメラを用いて音楽やAVの新しい楽しみ方を提案す『VAIO Compo PCV-M330』シリーズ、マイクロタワー型『VAIO PCV-S600』シリーズのデモが行なわれた。

 ただ、中でも最も注目をあびたのは最後の最後で同氏が紹介した“新コンセプト VAIO NOTE”。「VAIOは“Video Audio Integrated Operation”の略」という。今後、ソニーは新しい型のPCを提案してくれるだろう。発売が待ち遠しい。

(報道局 西川ゆずこ・桑本美鈴)

http://www.sony.co.jp/

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