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インテル、『Pentium II Xeon』日本で発表

1998年06月30日 00時00分更新

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 インテル(株)は、本日、日本で『Pentium II Xeon-400MHz』を発表した。同プロセッサーは、0.25ミクロン技術を採用した、ダイナミック・エグゼキューション機能とデュアル・インディペンデント・バス(DIB)アーキテクチャーを備えたP6マイクロアーキテクチャーコアのもの。最大64GBのメモリー空間をキャッシュすることが可能。カートリッジ型のパッケージを採用している。

『Pentium II Xeon-400MHz』 
『Pentium II Xeon-400MHz』 



 512KB L2 Cache搭載Pentium II Xeon-400MHzは1000個受注時で16万2000円。1MB L2Cache搭載Pentium II 400MHzは1000個受注時で40万8720円。

 「同プロセッサーの価格性能比は非常に高い」と米インテル社パフォーマンスマイクロプロセッサ事業本部副社長兼本部長のマイクフィスター(Mike Fister)氏はいう。米コンパック・コンピュータ社の『ProLiant 7000 6/400』、米マイクロソフト社のWindows NT4.0およびSQL Server7.0上で4個のプロセッサーを搭載したシステムのTPC-C値は18,127.40tpmCを記録しており、価格性能比はtpmC当たり26.06ドル(約3700円)という。

『Pentium II Xeon-400MHz』の内部 『Pentium II Xeon-400MHz』の内部


 「今後、サーバー・ワークステーション市場は急速に成長する。今年中にはキャッシュ容量を増やした、クロック周波数450MHzのXeonを発表する予定」として、同社の意気込みは強い。

 同時にXeon用チップセットとして、1・2個のプロセッサー搭載システム向けの『440GX AGPset』と4個もしくはそれ以上のプロセッサー搭載システム向けの『450NX PCIset』が発表された。『440GX AGPset』は、2GBのメモリーと高速AGPグラフィックス・ポート・アダプターをサポートする。『450NX PCIset』は、最大8GBのメモリーと32bitもしくは64bitのPCIバスをサポートする。

 同社によれば『440GX AGPset』チップセット搭載システムの動作確認は完了しているという。なお、『450NX PCIset』チップセット搭載システムに関しては、同チップセットとXeonを併用するとバグが生じるため、動作確認が遅れているという。

マイク・フィスター氏 マイク・フィスター氏


 「プロセッサーのように複雑なシステムでは、エラッタは日常茶飯事である。数週間で450NX PCIset搭載システムの動作確認は終了する見込み。1個もしくは2個のプロセッサーを搭載するワークステーションは、本日から出荷が可能だ。サーバーに関しては、7月下旬から夏にかけての出荷になるだろう」とマイク・フィスター氏は語った。

 発表会場には、PCメーカー各社から同プロセッサー搭載ワークステーション、およびサーバーが展示されていた。出展社は、コンパックコンピュータ(株)、(株)東芝、日本アイ・ビーエム(株)、日本電気(株)、(株)日立製作所、富士通(株)、三菱電機(株)、ユーマックスジャパン(株)の計8社。

 日本メーカーからは日本電機(株)と富士通(株)が“8-Way Pentium II Xeonプロセッサーシステム ”を世界ではじめて開発したとして、今回参考出展していた。なお、米コンパック・コンピュータ社も「将来、“8-Way Pentium II Xeonプロセッサーシステム ”」を発表する予定。

 マイク・フィスター氏は、「米国のメーカーは、今年中に“8-Way Pentium II Xeonプロセッサ・システム ”を発表するだろう」としめくくった。(報道局 西川ゆずこ)

発表会場で展示されていた『Pentium II Xeon-400MHz』搭載サーバー

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日本IBMは、4-Way Pentium II Xeonプロセッサーシステム 『Netfinity 7000』を参考出展
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http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press98/980630b.htm

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