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空から本が降ってくる“ブックオンデマンド”構想、9月から実験開始

1998年06月18日 00時00分更新

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 通産省の支援により、“ブックオンデマンド”構想が、'98年9月からシステムの総合実験を開始する。6月18日に行なわれた、国立国会図書館創立50周年記念シンポジウムに、パネリストとして出席した(株)オーム社社長、佐藤政次氏(日本書籍出版協会常任理事、同協会電子出版委員会委員長)が、その報告の中で明らかにした。

 同構想は衛星を経由して携帯端末へ電子文庫を送ろうというもの。携帯端末には見開きを1画面で表示する高精細の液晶ディスプレーを用いて、2年間で1万5000~3万タイトル蓄積することを想定しているという。

 正式発表は7月になる予定。現在、出版社40社で“電子文庫コンソーシアム”の準備会を作って、各界への働き掛けを進めている。民間を中心に約150億円の資金を集めたいとしており、通産省からの支援の可能性もある。佐藤氏は「これまで、空からはテレビによる映像や音が降ってきていたが、これからは本もそうなる時代が来るだろう」と語った。(報道局 白神貴司)

http://www.jbpa.or.jp/

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