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ヤハギ、転換社債30億円を発行し、インターネット電話サービスへ投資

1998年06月11日 00時00分更新

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 (株)ヤハギは本日、ユーロ円建転換社債を発行することを発表、併せて同社の新規マルチメディア事業計画を明らかにした。転換社債の発行総額は30億円で、利率は0.75パーセント。香港の投資家を中心とする私募を募り、6月26日(香港時間)に発行するという。



 新規マルチメディア事業計画の目玉となるのは、アイティティ国際電電(株)と共同で行なうインターネット電話サービス“テレコム・シンフォニー”。音声通話にインターネット網を利用(日本電信電話(株)のインターネット接続サービス“OCN”の回線など)、国内では東京(市内局番03)、大阪(同06)、名古屋(同052)の3地域を対象として、7月にサービスを開始する。3地域間での通話料金が3分間40円(平日昼間)と低価格になっているのが特徴。

 両社は現在、全国各地に中継局の設置を進めており、9月には北海道、東北、関東、中部、沖縄の一部地域で低価格のインターネット電話サービスを開始する予定。転換社債でヤハギが得る資金も、大部分は中継局設置に費やすという。

 また、国際インターネット電話サービスも9月開始を予定しており、通話料金はアメリカで3分間270円、フランス、イギリスで3分間480円などとなっている(いずれも日本から平日昼間にかけた場合)。



 ヤハギは、今年1月に矢作製鉄(株)から社名を変更。事業内容についても大幅な転換を図りつつある。代表取締役社長の若林茂氏は、「もともとヤハギの本業としていた鉄鋼事業は、すでに成熟産業。このインターネット電話サービスを中心としたマルチメディア産業のほか、人材派遣、リサイクル事業にも力を入れていきたい」と新生ヤハギをアピールした。(報道局 浅野広明)

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