富士通(株)は、これまで米インテル社との間で結んでいた戦略的な協力関係をさらに強化すると発表した。
今回のパートナーシップ強化には、
・現状の特許クロスライセンス契約の更新と延長
・IA-32/IA-64ベースシステムの開発に関する技術協力
(富士通はインテルからIA-64技術情報の開示を受ける)
が盛り込まれており、これに基づいて富士通は、IA-32ベースのサーバー向けハイエンドプロセッサー『Pentium
II Xeon』や、インテル初の64bitプロセッサーとなる『Merced』を搭載したシステムを開発する意向を明らかにした。さらに富士通は、インテルと共同で、富士通が開発した大規模クラスターシステムを構成するための高速インターコネクト技術を用いたMercedベースの大規模クラスターシステムを開発するとしている。
2000年に量産が開始される予定(1999年中にサンプル出荷)のMercedは、これまでのインテルプロセッサーがカバーできなかった大規模サーバー市場をターゲットとしており、そのためインテルは、今年に入ってから、こうした市場で経験のあるメーカーとの協力関係を積極的に強化してきた。今回の富士通との提携強化も、そういったインテルのMerced戦略に沿ったものといえる。(風穴 江)
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