ピープルソフト ジャパン(株)は、統合業務パッケージ(ERP)製品『PeopleSoft
7.5 日本版』を6月末に発売する。価格は顧客の規模により異なる。
同製品は、『PeopleSoft Financials(財務/管理会計)』、『PeopleSoft
HRMS(人事管理)』、『PeopleSoft Distribution(販売/物流管理)』、『PeopleSoft
Manufacturing(生産管理)』の4つのアプリケーション群で構成。今回のバージョンでは、サプライチェーンマネジメント機能を搭載し、欧州経済通貨連合(EMU)の通貨単位に対応するなど、製品のグローバル機能が強化されている。
PeopleSoft Financials(財務/管理会計)は、一般会計、買掛金/売掛金会計、資産管理などのモジュールを搭載。海外を含む企業内のどの部署からでもリアルタイムで財務データにアクセスできる。PeopleSoft
HRMS(人事管理)は、ヒューマンリソース管理や給与計算インターフェースモジュールを搭載する。PeopleSoft
Distribution(販売/物流管理)は、購買管理、在庫管理、請求管理、受注管理などのモジュールを搭載、資材の調達から製品の送付までの物流業務全般を処理できる。PeopleSoft
Manufacturing(生産管理)は、エンジニアリング、部品表/工程手順、生産管理などのモジュールを搭載する。
発表会場で、同社代表取締役社長徳末哲一氏は、「当社は今年ERPベンダーとして本格的に稼動を開始した。ライセンス売上20億円、獲得顧客数30顧客が目標」と挨拶。また、米ピープルソフト社のVice
PresidentであるMark Nittler(マーク・ニトラー)氏は、「現在のERP市場に求められているのは、コストとリスクを下げること、ユーロマネーなどの通貨単位に対応することなどだ。また2000年を超えると、市場ではサプライチェーンや電子商取引などが重要となってくるだろう。PeopleSoft
7.5は、この両方の市場に対応した包括的な製品だ」と語った。
また、同社は、興銀証券(株)にPeopleSoft Financialsを導入したと発表。今回の導入は、ビッグバンに対応した時価会計、およびフロントソースシステムから経理までの一貫したシステム構築を目的としたもの。これにより興銀証券は、デイリーでPL(損益計算書)の作成が可能となったという。(報道局 桑本美鈴)
http://www.peoplesoft.com/