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【NetWorld+Interop 98 Tokyo】米ベイ・ネットワークス社会長兼CEOのDave House氏が講演

1998年06月05日 00時00分更新

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 開催中の“NetWorld+Interop '98 Tokyo”で、米ベイ・ネットワークス社会長兼CEOのDave House(デイブ・ハウス)氏が基調講演を行なった。同氏は、米インテル社で“Intel Insideキャンペーン”を担当した人物で、'92~'95年までインテルの企業戦略担当上級副社長を務めた後、'96年に米ベイ・ネットワークス社会長兼CEOに就任した。



 同氏は、講演の中で「2年以内に“Business Class Internet”という、情報伝達に遅延のない新しいインターネットが登場する。そして、その後の1年以内には、“Business Class Internet”上で高品質な音声や動画を遅延なく配信できるだろう」との見通しを述べた。

 講演後の記者会見での質疑応答は以下のとおり。

----米政府当局がマイクロソフトを独禁法違反で提訴、また、インテルに対しても同様の動きがあるようだが、この問題をどのように見ているか?

House「今は、非常に興味深い時期にきていると思う。法的な側面だけでなく、ビジネス上の課題としても、いろいろ興味深い問題がある。この問題について、ビル・ゲイツ氏は間違った見解を示していると思う。ビシネスは戦争であり、今は他のソフトベンダーが、米政府を効果的な武器として使っている。ただ、革新的な技術をうまく統合したOSやアプリケーションが供給されることは、良いことであり、米政府当局がおろかな選択をしないことを祈る。また、もしゲイツ氏が独禁法に関わる問題にもっと慎重な態度をとっていたら、どうなっていたかという点については、ここでは述べない」

----日本は、IT技術の採用に保守的だが、ベイ・ネットワークス社のビジネスは日本で成功するのか?

House「日本はIT技術の採用や、活用が遅い。また、企業の設備投資全体に占めるIT関連の投資比率もアメリカの半分以下だ。しかし、これからのビジネスは、製品よりも情報が重要なものとなってくる。情報へのアクセスを実現するのはネットワークであり、これらの分野への投資に保守的な態度を取り続ければ、日本の産業は、ますますワールドワイドな競争に参加するのが困難になっていくだろう。」

(報道局 佐藤和彦)

http://www.baynetworks.com/

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