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【COMPUTEX TAIPEI '98】新製品の展示は少ないものの、興味深い製品がズラリ

1998年06月05日 00時00分更新

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 世界の三大コンピュータショウの1つ“COMPUTEX TAIPEI”が6月2日から6日まで台北世界貿易センターと台北国際コンベンションセンターにて開催されている。このショウはCOMDEXなどとは違い,バイヤーのためのショウであり,地元台湾のメーカーを中心に世界のコンピュータ,通信機器,ソフトウェア,周辺機器メーカー合わせて892社が出展している。最終的な集計は出ていないが,今年も2万人以上のバイヤーが世界から集まると予測され,実際にブースをまわると,あちこちで商談が行なわれており,世界のコンピュータ工場台湾の熱い息遣いが直接伝わってくる。



 AGPやUSB対応のデバイスの登場で沸いた昨年と比べると,今年のCOMPUTEX TAIPEIは,新製品の展示がやや少なかった。それでもいくつか興味深い新製品が見つかったので紹介しよう。まず驚かされたのが新CPUの登場である。数カ月前突然現われた第4のx86互換CPUメーカー「RISE Techonology」が,最初の製品となるSocket7対応CPU「RISE MP6」を展示していた。動作周波数や電圧などのスペックはまったく公開されていないが,年末のリリースに向けて着々と開発が進んでいるようである。

RISE Technologyのx86互換CPU「RISE MP6」(ALiのブースにて撮影)。 RISE Technologyのx86互換CPU「RISE MP6」(ALiのブースにて撮影)。


 また,ALiやVIA,SiSの各チップメーカーではSlot1,外部クロック100MHz対応チップセットの発表直後とあって,それぞれのブースでは,各チップセットの性能の高さをアピールするデモンストレーションが行なわれていた。マザーボードメーカーの一部は,さっそくこれらのチップセットを搭載したサンプルボードを展示していたが,いずれも正式リリースは早くて夏になるという話だった。

 

VIAのチップセットApollo ProIIと,搭載マザーボード。 VIAのチップセットApollo ProIIと,搭載マザーボード。


 チップセットやCPUが外部クロック100MHzに対応すると,メモリも当然PC/100対応メモリの需要が増える。ブースをまわっていると,台湾にはこんなに多くのメモリメーカーがあったのか? と思えるほどPC/100対応メモリを見かけた。そしてSamsungのブースには,256Mbytesの容量をもつ「Resisterd Buffer SDRAM」モジュールを展示していた。個人ユーザーにとっては,これほど大容量のメモリを必要とする場面は少ないが,440BXなどをチップセットに使ったサーバなどでは,1Gbytesのメモリを搭載するためには,欠かすことのできない種類のSDRAMである。

Samsongのブースでは,Resister Buffer SDRAMなど,次世代メモリが展示されていた。 Samsongのブースでは,Resister Buffer SDRAMなど,次世代メモリが展示されていた。



★COMPUTEX TAIPEIに関するレポートは,DOS/V ISSUE8月号(6月29日発売)にも掲載する予定になっているので,詳しい情報はそちらを参照していただきたい。(DOS/V ISSUE 水谷)

 

ケースだけを扱うメーカーや,CPUクーラーのメーカー,さらにはケーブル専門のメーカーなども出展している。 ケースだけを扱うメーカーや,CPUクーラーのメーカー,さらにはケーブル専門のメーカーなども出展している。


 

ゴールドとシルバーのキーボードを発見。新しいアイディアの宝庫である。ゴールドとシルバーのキーボードを発見。新しいアイディアの宝庫である。

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