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日本NCR、クーポンやチケットの発行もできる情報提供型CDをお披露目

1998年05月29日 00時00分更新

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 日本NCR(株)は、20日に発売したWindowsNT4.0ベースの情報提供型CD(現金自動支払機)『NCR persona(ペルソナ)S70』に関して、本日記者説明会を行なった。国内ではまず企業内CDとして販売し、将来的にはコンビニエンスストアやスーパーマーケットにも展開していきたいとしている。価格は280万円。



 同製品はOSとしてWindowsNT4.0を採用。キャッシュサービスだけでなく、汎用開発ツールを利用して、各種サービスの開発が行なえるのが特徴だ。NCRでは、操作画面やレシートに広告を掲載する、手数料の代わりとして各種クーポン券やチケットを発行するなど、欧米ではすでに開始されているサービスの導入を提案している。そのほか、インターネットを利用することで、為替レートのリアルタイム更新なども行なえる。

 10インチカラーCRTディスプレー、操作キー、サーマル式レシ-トプリンターを装備、ディスペンサーからは紙幣以外も送出できる。オプションとして、10.4インチタッチパネル液晶ディスプレーや筐体カラーのカスタマイズサービスを用意する。サイズは幅470×奥行き706.5×高さ1361mm。重量は450kg。米国の防犯規格UL291 Level1に準拠する。



 すでに海外で同タイプ機が約3万台稼動しており、説明会では、海外におけるセルフサービスターミナル(SST)の活用事例も紹介された。セルフサービスターミナルとは、CDやATM(現金自動預金支払機)など、顧客にキャッシュサービスを提供する無人システムのこと。海外ではSSTの設置形態として屋内設置型のほか、外壁型、ドライブスルー型も普及しており、取引件数でもフルバンキングを行なう営業店に比べ、大きな伸び率を見せているという。また、SSTにキャッシュサービス以外の付加価値を付ける動きも強まっており、広告やクーポンを利用した新たなビジネスも生まれているという。



 NCRは、SSTの出荷台数では11年連続で世界ナンバーワンのシェアを占めており、国内でもSSTをコンビニなど顧客の集まる場所に積極展開していく意向。また、欧米でノンバンクによるCD、ATMの設置が進んでいることに着目、同社常務取締役金融システム本部長の天野豊美氏は、「金融ビッグバンを当社の大きなビジネスチャンスと捉えている」と説明した。(報道局 浅野広明)

http://www3.ncr.com/ncr_japan/doc/pressr/press/980520.html

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http://www.ascii.co.jp/ascii24/issue/980520/topic12.html

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