このページの本文へ

“ALPS SHOW '98”開幕、アルプス電気グループの製品が一堂に

1998年05月27日 00時00分更新

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷


 アルプス電気(株)およびグループ各社の製品を展示するイベント“ALPS SHOW '98”が、東京・港区の新高輪プリンスホテルで開幕した。“マルチメディア&コミュニケーション”、“環境”、“テクノロジー”、“カーエレクトロニクス”など、10のテーマで構成、電子部品を中心とした約450点の製品が展示されている。

ハードディスクドライブ用GMR薄膜ヘッド。1平方インチ当たり5Gbitの面記録密度を備える。7月にサンプル出荷を開始、価格は6000円。ハードディスクドライブ用GMR薄膜ヘッド。1平方インチ当たり5Gbitの面記録密度を備える。7月にサンプル出荷を開始、価格は6000円。



 中心となるマルチメディア&コミュニケーションのコーナーを覗いてみる。同社代表取締役社長の片岡政隆氏は、'98年度の設備投資額約160億円のうち、半分にあたる80億円を、GMR(Giant Magneto Resistive:巨大磁気抵抗)薄膜ヘッドおよびMR薄膜ヘッドに費やす意向を示しており、展示もこの分野は特に充実している。同社が5月19日に発表した、1平方インチ当たり5Gbitの面記録密度を持つハードディスクドライブ用GMR薄膜ヘッドも展示されている。また同社では、現在面記録密度10Gbitのヘッドも開発中だという。

 


 

[左上]反射型STN(単純マトリックス方式)カラー液晶ディスプレー(参考展示)。640×200ドット、256色表示。幅180×奥行き71.5×高さ7.8mm。 [右上]小型プリンター(参考展示)。解像度は400dpiで、最大A6サイズに対応。IrDAに準拠。幅150×奥行き109×高さ25mm、重量400g。 [左下]ワイヤレス入力機器(参考展示)。IrDAに準拠し、1台のディスプレーに対し、最大8台までのキーボード、ゲームパッドなどが接続可能。 [右下]コンセプトカー。デジタル衛星放送に対応したほか、パワーウインドーにも、挟み込み防止機能や水没対応機能などが付いている。[左上]反射型STN(単純マトリックス方式)カラー液晶ディスプレー(参考展示)。640×200ドット、256色表示。幅180×奥行き71.5×高さ7.8mm。 [右上]小型プリンター(参考展示)。解像度は400dpiで、最大A6サイズに対応。IrDAに準拠。幅150×奥行き109×高さ25mm、重量400g。 [左下]ワイヤレス入力機器(参考展示)。IrDAに準拠し、1台のディスプレーに対し、最大8台までのキーボード、ゲームパッドなどが接続可能。 [右下]コンセプトカー。デジタル衛星放送に対応したほか、パワーウインドーにも、挟み込み防止機能や水没対応機能などが付いている。



 そのほか、同コーナーでは小型TFT液晶ディスプレーや、赤外線通信方式を用いたワイヤレスキーボード/ワイヤレスゲームパッド、A6サイズ対応の小型プリンターなどの展示も見られた。また、カーエレクトロニクスのコーナーでは、アンテナ、チューナーなど、デジタル衛星放送をサポートした製品が広く展示されていた。



 本イベントの初日となる本日、アルプス電気の'98年3月期決算報告も併せて行なわれた。これによると、売上高は前期比18.4パーセント増の3057億円、経常利益は同172.6パーセント増の77億円と好調。分野別では、磁気ヘッドが特に大きな伸びを見せている。昨年から技術開発の強化、経営の効率化などを軸とした、3年間の期限付き戦略を実施しており、それが功を奏したという。ただ今期については、消費の冷え込みから大幅な売上増は期待しづらく、「3200億円程度と見ている」(片岡氏)と語った。(報道局 浅野広明)

http://www.alps.co.jp/

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン