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ボイジャージャパン、多面的販路の開拓で好調維持へ

1998年05月25日 00時00分更新

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 ボイジャージャパンが、販路やマーケティングチャネルを多面的に広げることで、需要を喚起することに成功している。アートタイトルの『クラスターワークス』シリーズは、パッケージの形では6月21日にMacintoshとWindowsのハイブリッドCD-ROMで発売するが、オンラインでは既に販売を開始している。正規版の有料販売については、同社とデジタローグとの合弁会社、ディーボで、Macintosh版のオンラインダウンロードによる販売を4月に開始した。『クラスターワークスvol.1 STAR BURST』、『クラスターワークスvol.2 COMET』、『クラスターワークスvol.2 TUNNEL』の3タイトルを、4月17日から5月22日の間に、各100本から150本販売している。



 同時にボイジャー自身のWWWで無料の『クラスターワークス』体験版(Macintosh版)のダウンロードも可能にしているが、こちらは4月の累計で5000件を超えた。5月23日にはWindows版の体験版のダウンロードを開始し、25日までの3日間で300件を超えるダウンロードがあった。
 今後、無料の体験版はボイジャー自身のWWWで提供し続けるが、有料のオンライン販売はディーボを重点にしていく方針である。

 6月21日には、縦書きにも対応するテキスフォビューワ『T-Time』も発売する。プレーンテキスト、HTMLなどのテキストデータを、ページめくりを基本としたユーザーインターフェースで読めるようにするもの。ページサイズは変形自由で制限がなく、段組や縦書き、横書きの変換も即座にできる。『T-Time』については5月13日の発表と同時に、WWWに情報ページを設けて、ユーザーサポートを強化した。

 また、5月21日に新潮美術ROMシリーズ第4弾に当たる『ブリューゲル』を発売した。こちらはクラシックなアートファンの多いタイトルなので、書店ルートとパソコンルートの、既存ルートを中心に展開している。今までに出した新潮美術ROMシリーズの第3弾までで合計4000部と、この手のタイトルとしては堅調な売れ行きを見せている。

 販売チャネル、サポートチャネルを充実させて、ボーナス商戦を迎えるかまえである。(報道局 中野潔)

http://www.voyager.co.jp/
http://www.divo.co.jp/

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