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『Dの食卓2』制作発表、プラットフォームはセガ『Dreamcast』

1998年05月25日 00時00分更新

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 5月23日(土)、飯野賢治が率いる(株)ワープは、'84年に発売され約80万枚のセールスを記録した『Dの食卓』のシリーズ最新作『Dの食卓2』の制作発表を行なった。以前から噂されていたとおり、プラットフォームは21日公開されたばかりのセガ『Dreamcast』。発売は今冬(予定)。価格は5800円(予定)。テーマは“リアルワールド・雪山の世界”。主人公ローラ・パートンが、カナダの雪山で遭遇する恐怖の世界を、リアルなCGとサウンドで、究極な白の世界で展開するという。

 


 

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制作者飯野賢治氏から見た、『Dreamcast』の魅力

グラフィックス:リアルな映像「128bitグラフィックエンジンを積んでいるCPUを搭載していて、現存するゲーム機の中で表現できるポリゴン数が一番多いということ」、「リアルな3Dワールドを表現するには、ポリゴン数は必要。雪だけで、2000から3000ポリゴン使用し、キャラクターで5000ポリゴン以上を使用。現存するゲーム機は、ポリゴンを30分の1秒で動かしているが、『Dreamcast』では60分の1秒で動かしている。このへんが魅力だった」と、飯野氏は語った。

サウンド:リアルな音「あと、僕は音にもうるさいので、64チャンネルのサウンドシステムを搭載していることも気になるスペックのひとつ」

ネットワーク:リアルな体験『Dreamcast』は、33.6Kモデムを内蔵し、通信機能を搭載している。『Dの食卓2』では、具体的なネットワーク対応は考えていないという。ただ、ネットワークを活用し、おもしろいことができないか模索中とのこと。現状では、「ウインドーをふたつ開いて、ひとつのウインドーでチャットをやりながらゲームをしたり、伝言板でゲームのヒントを得たり、曲をダウンロードしたり、色々とおもしろいことができるかなぁ。と思っている。今後、“すごい”ネットワークゲームを制作することも考えている」というので、具体的なネットワーク対応は、次回作に期待したい。

価格:『Dreamcast』の価格は公表されていないが、今のところセガ内部で決定されている価格を飯野氏が聞き、「モデム内蔵、この性能から考えて、このくらいかなぁと思っていたら、予想よりも1万円安かった」と、語った。

発売日:セガの入交社長が会場に声援に訪れ、「大丈夫だよね!!」、「多分……」(飯野氏)とのやりとりが見られたことから、ソフトの開発が順調に進めば発売は、ハードウェア『Dreamcast』との同時発売、11月20日が考えられる。



 今回の制作発表は、一般客5000人を招いて行なわれた。1回では入りきらず、2回、合計1万人を招いて開催されることになったほどの反響を得た。また、日本電信電話(株)、(株)NTTPC コミュニケーションズの協力で、全国4ヵ所のサテライト会場へ制作発表の映像音声配信と、インターネット上でのストリーム配信が行なわれた。また、会場には、西条秀樹が招かれ、主人公ローラにちなみ、『傷だらけのローラ』を熱唱した。(報道局 西川ゆずこ)

http://www.warp-jp.com/

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