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岩波・大日本・ブレインが共同で『CD-ROM星の王子さま』日本語版を発売

1998年05月19日 00時00分更新

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 (株)岩波書店、大日本印刷(株)は、ブレイングループ((株)ブレーン、(株)サテライト、(株)東北新社)と共同で『CD-ROM 星の王子さま』日本語版を制作、6月26日に発売する。価格は4600円。同時に特装本付きセットの『CD-ROM ブック 星の王子さま』(価格5600円)も発売する。

 



 サン=テグジュペリ作の『星の王子さま』をマルチメディア化する試みは、日本語版『ルル』や『戦場のテディ・ベア』で知られるフランスのCD-ROM作家、ロマン・ビクトール=プジュベ氏(脚色演出)によって進められた。サン=テグジュペリ遺族代表のフレデリック・ダゲイ氏は「昔から『星の王子さま』のアニメーション化を考えてきた。ただ、テグジュペリの世界をそのまま継承できるか、いいものができるかが心配だった。ロマン・ビクトール=プジュベ氏との出会いで、楽しく、美しいアニメーションを制作することが可能だと知った」と、語った。



 本編の『星の王子さま』では、電子本として楽しめるほか、インタラクティブナレーション手法を用いた3Dアニメーションを堪能することができる。日本語版には、女優の牧瀬里穂が王子さま、声優の野沢那智が飛行士、川原亜矢子がバラの花の声役で出演している。




(C) Gallimard1946/ (C) Editions Gallimard1998

 目次には、宇宙をモチーフにした独自な手法が用いられている。その他、CD-ROM版にはキツネと友達になるとプレゼントがもらえる“キツネのゲーム”、サン=テグジュペリ氏の生涯とその作品を紹介する“アルバム”が収録されている。

 '98年1月17日に仏ガリマール社よりCD-ROM版が発売され、すでに2万本を出荷しているという。日本語版の初年度販売目標は10万本。通常の販売ルートに加え、インターネット通販も行なう予定という。(報道局 西川 ゆずこ)

http://www.iwanami.co.jp/PetitPrince/tohome.html

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