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JASRACがインターネット配信による音楽の使用料をNMRCに再提案

1998年05月15日 00時00分更新

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 (社)日本音楽著作権協会(JASRAC)は、(社)音楽電子事業協会など民間9団体からなるネットワーク音楽著作権連絡協議会(NMRC)に、インターネットで音楽を配信する場合の使用料を再提案した。

 両団体間では、'97年9月から協議が開始された。12月にJASRACが出した使用料規定案の概要は、配信サーバーに登録されている曲数に応じた毎月の基本使用料に加えて、利用単位使用料として配信収入の10パーセントを徴収するというもの。基本使用料は1万曲で160万円。もし、配信サービス業者の1ヵ月の配信収入が100万円だったとすると、利用単位使用料は10万円で、計170万円をJASRACに支払うことになってしまう。こうした場合は基本使用料と利用単位使用料の割合が2対8程度になるように基本使用料を下げる算出方法を適用し、12~13万円程度を支払うことになる。それに対しNMRCは今年3月に、利用単位使用料は配信収入の4.5パーセントという対案を提出した。

 JASRACによると、今回は、'99年3月までの暫定使用料案として、10パーセントと4.5パーセントの間をとった料率を提案したという。JASRACとしては暫定的に使用料を決定し、これまで滞っていた使用料の徴収・精算を行なった後、'99年4月から新たな使用料を設定したい考え。しかし、今回は基本使用料を毎月払うという方法にNMRCが難色を示し、6月まで協議は続くという。(報道局 若名麻里)

http://www.jasrac.or.jp/

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