ボーランド(株)は、米国時間の4月29日付けで米ボーランド・インターナショナル社がINPRISE社に社名変更したのに伴い、6月8日付けでインプライズ(株)に社名変更すると発表した。“Borland”の名前は、開発ツール製品群のブランド名として残る。
今後は、基幹システムの分散アプリケーション構築を支援するミドルウェア『Entera』や、CORBA仕様に準拠したネットワーク通信用のミドルウェア『VisiBroker』、6月12日に発売する統合システム『SAP
R/3』に対応した開発ツール『Delphi/Connect for SAP』などのエンタープライズ製品群(ブランド名“INPRISE”)と、従来からある『Delphi』や『Borland
C++Builder』などの開発ツール製品群(ブランド名“Borland”)のふたつの分野で事業を展開していくという。
本日、企業の情報システム部門の担当者向けに開催されたカンファレンス“Borland
Enterprise Conference”にて講演を行なった同社の大木博社長は、「『Entera』や『VisiBroker』などの販売を開始したことにより、情報システム分野の基盤はできた。これをもとにさらに積極的に展開していきたい」と語り、エンタープライズビジネスの拡大に意欲を見せた。
また、ボーランド社は、事業拡大に伴い5月1日付けで“エンジニアリングサービスセンター”を設置した。ビジネスニーズに対するコンサルティング、SEやプログラマーに対するテクニカルトレーニング、エンジニアによるテクニカルサポートを提供できる環境を早急に整え、'98年中にもこれらのサービスの提供を開始する予定という。(報道局
中山実)
http://www.borland.co.jp/news/jpinprise.htm