(株)リコーは、企業向けプリンターの新シリーズとして『IPSiO(イプシオ)』シリーズを発表した。5月12日から順次発売する。発表したのは、カラーレーザープリンター『IPSiO
Color 2000』(34万8000円)と、モノクロレーザープリンター『IPSiO NX』シリーズ(9万9800円から)4モデル、およびカラーインクジェットプリンター『IPSiO
JET 300』(13万8000円)。
●低価格を実現したA4対応カラーレーザープリンター『IPSiO
Color 2000』
『IPSiO Color 2000』は、64bitRISCプロセッサー(VR4300-133MHz)などの搭載により、毎分連続4枚(1枚目が出力されるまでの時間30秒)のカラー出力を実現、モノクロ出力も毎分16枚という高速化を実現している。A4対応のカラーレーザープリンターとしては、幅500×奥行き490×高さ388mmという省スペース化を図っている。また、1枚当たりのランニングコストは約18円と、TCOの削減も行なえるとしている。
解像度は600dpi、Windows3.1/95/NT4.0に対応し、Windows95/NT標準のTrueTypeフォントに対応したプリンターフォントを搭載している。オプションで、10BASE-T/100BASE-TX対応のネットワークボードや、ネットワーク管理ユーティリティー『Network
Patrol』などが用意されている。
●バリエーションが豊富なモノクロレーザープリンター『IPSiO
NX』シリーズ
モノクロレーザープリンター『IPSiO NX』シリーズは全部で4モデル。毎分14枚の出力が行なえるA4対応モデル『IPSiO
NX70』(9万9800円)と、A3対応で毎分20枚(A4)出力できる『IPSiO NX700』(16万8000円)、同じく毎分16枚(A4)出力できる『IPSiO
NX600』(13万8000円)、および基幹業務などに適したセンタープリンターで、毎分38枚(A4)出力できるA3対応の『IPSiO
NX1100』(99万8000円)。
A3対応のIPSiO NX700は、64bitRISCプロセッサー(VR4300-133MHz)や12MBの本体メモリーの搭載などにより、毎分20枚(A4)の連続出力と、6.5秒というファーストプリントを実現。A3対応のレーザープリンターでは同社がクラス最小と謳う、幅450×奥行き410×高さ270mmという省スペース化を図っている。1枚当たりのランニングコストは約4.4円。解像度600dpiのエンジンを搭載し、“スーパースムージング技術”により、2400dpi相当×600dpiの高画質出力も行なえる。
Windows95/NT標準のTrueTypeフォントに対応したプリンターフォントを搭載するほか、TrueTypeフォントが20書体付属。最大350枚の給紙が行なえ、オプションの500枚トレイの利用などで最大1350枚の給紙が可能だ。オプションで、10BASE-T/100BASE-TX対応のネットワークボードを装備可能。SNMPプロトコルに対応し、Webブラウザーからプリンターの監視が行なえるほか、『Ridoc
Manager』によりプリンター管理なども行なえる。Windows環境に対応しているほか、PostScript2互換の“RICOH-SCRIPT2”(オプション)などにも対応する。
●A3対応のカラーインクジェットプリンター『IPSiO JET 300』
A3対応のカラーインクジェットプリンター『IPSiO JET 300』は、新開発ヘッド“DASH(Dynamic
Accelerated Shuttle Head)”や、各色128ノズルによる高速インク噴射などにより、600dpiで毎分2枚(A4)という高速出力を実現。CMYKの各インクカートリッジを独立させ、ランニングコストの低減も図っている。
Windows3.1/95/NT4.0に対応。オプションに、100BASE-TX/10BASE-Tに対応したネットワークボードや、ネットワーク管理ソフト『Network
Patrol』などが用意され、プリンターの監視・管理が行なえる。給紙は標準で100枚、オプショントレイの利用で、最大350枚(3方式)の給紙が可能だ。
●2000年にはシェア20パーセントを目指す
同社では、今回のIPSiOシリーズの発表により、OA機器すべてのラインアップが揃ったことで顧客の要望にも応えられるとし、2000年には20パーセントのシェアを目指すという。また、販売網などのサポート・支援なども同時に行なうことで、出力機メーカーとしてのナンバーワンを目指すとしている。(報道局 井上哲郎)
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