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セイコーエプソンがGPS搭載の携帯情報端末を商品化

1998年04月23日 00時00分更新

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 セイコーエプソン(株)は、衛星により位置を測定できるGPS(Global Positioning System)を搭載した携帯情報端末を商品化した。



 この情報端末は、240×320ドットの3.9インチ反射型TFT液晶パネル(タッチパネル装備)とコンパクトフラッシュメモリカードスロット×1、28万画素の小型デジタルカメラ(固定焦点、光学ファインダー装備)などを内蔵。さらに下部には着脱可能なPHS電話機ユニットを搭載し、本体上部の小型スピーカーと下部のマイクを使って通話が行なえる。後部にはGPSアンテナユニット(8chマルチ測定)が装着されており、アンテナを半回転させれば現在位置の測定が行なえる。位置情報の測定には、PHSによる位置補正システム(D-GPS)も併用される。

 同社では、この携帯端末を全日空商事(株)向けに供給する。全日空では東京および大阪/京都/神戸の観光ツアー参加者に携帯端末を貸し出す旅行パック『ANA遊遊ナビ』を'98年7月より開始する。ツアー用端末には、旅行地の主要スポットの詳細地図が格納されているほか、PHSによる専用サーバーへのアクセスにより現在位置周辺の飲食店などの情報が提供され、スケジュールの確認や電子メールの送受信も行なえる。さらに、デジタルカメラで撮影した画像データをサーバーにアップロードすることで、ツアー終了時にプリントアウトを参加者に提供できる。ANA遊遊ナビでは、地図情報の提供は“マピオン”(http://www.mapion.co.jp/)が行ない、PHSサービスはDDI東京ポケット電話(株)が、観光情報の提供はぴあ(株)が提供する。

 セイコーエプソンによれば、同携帯端末は今年秋ごろには市販する予定で、現在のところコンシューマーユース向けのPDA機能や地図情報、各種サービスの供給などを開発しているところという。価格は10万円前後になる見込み。(ASCII.PC編集部 行正和義)

http://www.epson.co.jp/

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