米FlashPoint Technology社は、同社のデジタルカメラやスキャナーなどのデジタル・イメージング機器用OS『Digita』を中心とした、イメージング機器の総合プラットフォームを、米モトローラ社、米ウインドリバーシステムズ社、米SanDisk社と共同で開発した。
FlashPoint Technology社は、デジタル・イメージング機器用OS『Digita』を、モトローラは、MPC823などのCPUとCMOSイメージセンサーを、SanDiskはコンパクトフラッシュメモリーの技術を、ウインドリバーシステムズ社はリアルタイムOS『VxWorks』と開発ツール『Tornado
for Digita』をそれぞれデジタルカメラなどのメーカーに提供する。
FlashPoint Technology社は、このプラットフォームを元にしたデジタルカメラの開発およびテストを行なう総合開発キット『Digita
Tools』と、『Digita』搭載機器に機能を追加するスクリプト言語『Digita
Script』を用意しており、イメージング機器用OSとしてのデファクトスタンダードを目指すという。
『Digita Tools』は、デジタルカメラ用マザーボード、MPC823-50MHz、16MBのEDO
DRAM、2MBのフラッシュROM、USBポート、RS-232Cコネクター、2インチTFTカラー液晶、IrDA2.0対応の赤外線端子、マイク、スピーカー、コンパクトフラッシュコネクターなどで構成するハードウェアと、『Digita』、『Digita』搭載機器とパソコンを接続するソフトウェア『Digita
Desktop』をセットにしたもの。『Digita Desktop』はWindows95/NT、MacOS7.6以上に対応。『Digita
Tools』と『Tornado for Digita』を利用することにより、『Digita』ベースのデジタルカメラの開発が効率的に行なえるという。
『Digita』を使ったデジタルカメラでは、画像の撮影や修正、音声とテキストによるメモなどが、GUI画面を使ってカメラのみで行なえる。また、『Tornado
for Digita』を使って、機能の追加などのカスタマイズが行なえる。『Digita』はすでに、米イーストマン・コダック社、ミノルタ(株)、シャープ(株)にライセンス提供されており、このプラットフォームを採用した製品が今年の夏には出荷される見込み。(報道局
中山実)
http://www.flashpnt.com/