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日本IBM、『Desktop On-Call for Multiplatforms Version 2.0』を発売

1998年04月14日 00時00分更新

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 日本アイ・ビー・エム(株)は、離れた場所にあるパソコンを、Webブラウザーを利用して遠隔操作できるようにするソフトウェア『Desktop On-Call for Multiplatforms Version 2.0』を4月24日に発売する。Windows95/NT、OS/2 Warpに対応。遠隔操作はJavaアプレットに対応したWebブラウザーで行ない、UNIXからでも操作が可能。なお、Javaアプレットは“100% Pure Java”の認定を受けている。



 遠隔操作したいパソコン(サーバー)に『Desktop On-Call for Multiplatforms Version 2.0』をインストールすることで、Webサーバーとして機能するhttpデーモンと、遠隔操作を可能にするリモートコントロールデーモンが常駐する。リモートコントロールデーモンは、常駐しているパソコンのデスクトップ画面イメージを表示するJavaアプレットを作成。TCP/IPプロトコルで接続した端末(クライアント)で、このJavaアプレットをWebブラウザーでダウンロードすれば、遠隔操作したいパソコンの画面を見ることができる。パソコン画面のイメージをJavaの描画命令として少量のデータで転送するので、画面イメージをそのまま転送するよりも転送時間が短縮できるという。

 クライアント側でのマウスやキーボード操作は、Javaアプレットをとおしてサーバーに送られ、サーバーに接続されたマウスやキーボードを操作したのと同じ結果が得られる。これにより、遠隔操作したいパソコンがあたかも目の前にあるかのように操作できる。サーバーへの接続はIPアドレスまたはURLを入力すればいい。



 『Version 2.0』では、おもに以下の機能が強化された。サーバー上のファイルをクライアントに転送するファイル受信機能のサポート(Javaの仕様上、クライアント上のファイルをサーバーに転送することはできない)。スタートアップでの起動ではなくなり、Windows95/NTでのユーザーIDおよびパスワードの入力を遠隔操作でサポート。256色表示をサポート。ディスプレー解像度の縮小表示機能。NEC PC-98シリーズのキーボードへの対応。マウスの右クリックをサポート。Ctrl+Alt+Delキーのサポート。サーバーのプラットフォームにOS/2 Warpを追加。

 日本IBMでは、企業向けにライセンスパックも用意しているが、おもにコンシューマー向けの製品として、家庭内LANでの利用や外出先から自宅のパソコンにダイヤルアップ接続してファイル転送を行なうといった利用方法を考えており、セキュリティー面は特に強化していない。余分な機能を付けずに、動作速度や操作性を重視しているという。

 価格は、1ライセンスのパッケージ『Desktop On-Call for Multiplatforms Version 2.0』が9800円。10本ぶんのライセンスを含むパッケージ『Desktop On-Call for Multiplatforms Version 2.0 10ライセンスパック』が8万円。ひとつの追加ライセンスのみの『Desktop On-Call for Multiplatforms Version 2.0 1インストール』が8500円。なお、『Desktop On-Call for Multiplatforms Version 1.0』のユーザーは、無料ダウンロードによるバージョンアップサービスが受けられる。『Version 1.0』は昨年12月に発売され、約1万本の販売実績がある。(報道局 中山実)

http://www.ibm.co.jp/pspjinfo/javadesk/

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