MOが主流の日本と違い、米国ではリムーバブルHDDが人気だ。日本でも容量1GBの「JAZZ」や1.5GBのSyquestが有名だが、メディアの価格が高くてそれほど広く普及してはいない。
そこに登場したのがCastlewood社が発表した「ORB」だ(オーブと発音する)。ORBは容量2.1GBのリムーバブルHDD。ドライブとメディアで約200ドル、メディア単体も約30ドルと非常に低価格なのが特徴だ。内蔵型は3.5インチのベイにすっぽり収まるサイズ。パラレル、IDE、Ultra
SCSIそれぞれのインターフェイスが用意されている。発売は'98年第1四半期。
このコストパフォーマンスの良さに目を付けて、すでに電機メーカーのサンヨーが、ORBを内蔵したハードディスクレコーダを試作している。これはビデオ入力をMotionJPEGコーデックによりORBに記録するもの。ORBの1メディアに約35分録画できる。PCのシステムがベースになっており、シリアルやSCSIなどのインターフェイスも内蔵する。現行のビデオデッキのリプレイスや防犯カメラやデジタル放送の録画などの用途が想定されている。(月刊アスキー 浅野純也)