Software.comは10日、携帯端末向けのブラウザーや、携帯電話からインターネットアプリケーションを利用するためのサーバーなどを販売しているPhone.comと対等合併し、新会社を設立すると発表した。
新会社の名称は未定だが、CEOにはCiscoSystemsのドナルド・リストウィン氏が就任する予定。シスコでのネットワーク分野の経験を生かし、同社の事業を推進していく。なお、現Phone.com社CEOのアラン・ロスマン氏は執行副社長兼取締役会会長に、現Software.com社CEOのジョン・マクファーラン氏は執行副社長に就任する。
Phone.com社は、電子メール、ニュースなどの各種コンテンツ情報を携帯電話からインターネットで利用するためのソフトや、加入手続き、料金情報、音声メッセージング管理などのサービスを提供している。
今回の合併は、Phone.com社のワイヤレスバックエンド技術を取り込みたいSoftware.com社と、携帯電話以外の幅広いデバイスマーケットでもインターネットアクセス技術を展開していきたいPhone.com社の思惑が一致したことによるもの。
これにより、電子メール、ボイスメールから、ユニファイドメッセ―ジング、ディレクトリーササービスや、IPベースのネットワークに対応したインフラ、アプリケーションソフトまでを広範にカバーする新会社が誕生することになる。新会社設立の時期は、合併の手続きが終わる11月30日をめどに進めていきたいとしている。
 | 「新会社では主にワイヤレス関連の商品にターゲットを置くことになる」。日本ソフトウェアドットコム(株)CEOのトルング・マイ氏(左)。フォンドットコムジャパン(株)代表取締役の石井和彦氏(右) |
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