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ジャストシステム、オールインワンホームPCソフト『ジャストホーム』の最新版を発売――表計算、家計簿などを追加

2000年08月08日 22時23分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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(株)ジャストシステムは8日、家庭向けオールインワンホームPCソフト『ジャストホーム』の最新版である『ジャストホーム i(アイ)』を9月14日に発売すると発表した。

『ジャストホーム i』パッケージ。『ジャストホーム i』の“i(アイ)”は、みんなに“愛”されるアプリケーションの“アイ”とのこと

表計算やカレンダー機能を追加

『ジャストホーム i』は、既存の『ジャストホーム』に家庭向け表計算ソフト『三四郎Home』と生活カレンダーソフト『eタイム』を新たに搭載したもの。これにより、『ジャストホーム i』の製品構成は、ガイドメニュー、日本語ワープロ『一太郎Home』、表計算ソフト『三四郎Home』、インターネットメールソフト『カラメル』、カレンダーソフト『eタイム』、はがき作成ソフト『楽々はがき』、電子アルバムソフト『フォトシアター』、画像管理ソフト『デジコレ』、タイピング練習ソフト『キーボードファイター』、日本語変換システム『ATOK12』、画像加工ツール『写真スタジオ』、タイトル作成ツール『文字スタジオ』、『カラフル・プリント集』となる。

『ジャストホーム i』ガイドメニュー。今後追加される予定の“ホームページ作成”、“日記”(後述)といったメニューもすでに用意されており、これらを選択すると製品の予告が表示される

『三四郎Home』は、既存の表計算ソフト『三四郎9』をベースに、表作成や計算、グラフ作成など家庭で表計算を利用するための機能のみを搭載したソフト。マクロ関数やクロス集計機能は含まれていない。表作成や計算式、グラフ作成といったツールボックスがあらかじめ用意されており、ユーザーはツールボックスをクリックしながら、画面左下に表示されるガイドに添って対話形式で表を作成できる。また、初めて表計算ソフトを利用するユーザーのために、ガイド付きのさまざまな表計算フォーム約200種類を『カラフル・プリント集』に収録している。

表計算フォームの1つである“親戚の子どもの「この年」カウント”。親戚の子供の生年月日を入力すると、その子の小学校入学が西暦何年になるかを計算して表示するフォーム。同社が、既存ユーザーが家庭で表計算ソフトをどのように活用しているか調査したところ、このようにメーカー側が考え付かないような利用方法が挙げられたため、反映させたという

『eタイム』は、家族全員で利用できるカレンダーソフト。カレンダー画面に、家族ひとりひとりのスケジュールを書き込んで“予定シール”を貼り付けることが可能。ひとりひとりの予定シールは色分けでき、全員のスケジュール表示のほか、特定の人のスケジュールのみの表示も行なえる。カレンダー表示は、月/週/日ごとに切り替え可能。カレンダーに登録した予定はvCalender形式で保存されるため、メールソフト『カラメル』と連携し、予定内容を電子メールで送信できる。

また、日本語変換システム『ATOK12』は、7月27日に発表された日本語で目的のホームページにアクセスできるサービス“ATOK Direct”用のモジュール『iATOK』を搭載している。その他の製品は、バグフィックスなど細かい修正があるほかは、基本的に既存の『ジャストホーム』と同機能となっている。

追加アプリケーションとして家計簿ソフトとメールソフトを同時発売

さらに同社は、ジャストホームの追加アプリケーション製品群として“快適生活シリーズ”を順次提供していくという。シリーズ第1弾として、家計簿ソフト『エプロン』、インターネットメールソフト『カラメルパフェ』を、『ジャストホーム i』と同時に発売する。

『エプロン』パッケージ
『カラメルパフェ』パッケージ

『エプロン』は、通常の家計簿と、子供向けのお小遣い帳の2形式が用意されている家計簿ソフト。家計簿は、家族構成(夫婦、ひとり暮らし)によって適切な費目が自動で選択される仕組みとなっており、費目の内訳を設定しなくてもいい簡易家計簿や、あらかじめ月ごとの予算を組む袋分け家計簿など、記入方法も選択できる。項目別に数値をグラフで表示することも可能。また、カレンダー『eタイム』を搭載している。

家計簿メイン画面
お小遣い帳画面

『カラメルパフェ』は、メール用テンプレートに写真やイラスト、音声データを添付して送受信できるメールソフト。テンプレートの背景や文字色を変更できるほか、PCにCCDカメラを接続すれば画面上でビデオを録画でき、ビデオメールとして送信できる。さらに、送信相手もカラメルパフェを利用していれば、鍵つきの“秘密メール”などもやりとりできる。また、カレンダー『eタイム』、画像管理『デジコレ』、画像加工『写真スタジオ』を搭載している。

カラメルパフェ画面

同社は、ジャストホームの顧客満足度が87.2パーセントと非常に高く、ユーザーはジャストホーム自体の機能アップをあまり望んでいないとし、ジャストホームに入っていない家計簿や日記作成、ホームページ作成といった機能を、ユーザーの目的に合わせて追加していけるように“快適生活シリーズ”として提供するとしている。“快適生活シリーズ”は、ジャストホームと連動するが、単体でも利用可能。今後は、日記/記録ソフトを年内に、ホームページ作成ソフトを来春までにそれぞれリリースするという。

価格は、『ジャストホーム i』が1万2000円、『ジャストホーム i』に家計簿『エプロン』を追加した『ジャストホーム i 家計簿パック』が1万5000円、『エプロン』が4800円、『カラメルパフェ』が3000円。既存のジャストホーム登録ユーザー向けの優待価格は、『ジャストホーム i』が2000円、『ジャストホーム i 家計簿パック』が4000円、『カラメルパフェ』が3000円。4製品とも9月14日発売で、対応OSはWindows Me/95/98/2000/NT4.0。

『ジャストホームで』インターネットとPCを融合した新しいデジタルライフを提案

また同社は、ジャストホームユーザー向けのウェブサイト“Living Room in ぽけぽけ島”を開設し、ジャストホームの利用方法や素材集ダウンロード、役に立つサイトリンク集、掲示板などを提供する。また、サイト上で島民登録を行なうと島内にバーチャルのビラを建てられ、島民専用サービスとして天気予報や占いなどの情報サービスや専用掲示板を利用できる。

本日都内ホテルで行なわれた発表会で、同社代表取締役社長の浮川和宣氏は、「家庭にパソコンが普及することで、TVのパソコン化、パソコンのTV化という両方の大きな流れが出てくると考える。当社が提案する家庭でのパソコン利用のリード役がジャストホームだ。われわれはインターネットの活用に大きな展望をみている。インターネットとパソコンの融合による家庭での新しいデジタルライフを提案したい」と語った。

同社代表取締役社長の浮川氏

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