シャープ(株)は28日、厚さが5mmのレンズ一体型CMOSイメージセンサー『レンズ一体型1/7型11万画素CMOSイメージセンサ』(LZ0P3820)を開発したと発表した。携帯電話やEメール端末などのモバイル機器や、玩具、指紋認識装置の画像入力用として販売する。
『レンズ一体型1/7型11万画素CMOSイメージセンサ』 |
LZ0P3820のセンサーは11万画素(393×299画素)で、有効画素数は10万画素(367×291画素)。5.6μmの正方画素で構成される。焦点距離2.0mm/F2.8の広角レンズを搭載する。毎秒30フレームの処理が可能で、データの出力フォーマットはテレビ電話などで使われる“CIF(Common
Intermediate Format)”に対応する。本体のサイズは、幅11.4×奥行き11.4×高さ5mmで、36ピンLCC(Leadless
Chip Carrier)パッケージで供給される。電源電圧は2.9~3.6Vで、消費電力は45mW。同社の信号処理用LSI『LR38630』と組み合わせれば2チップでカメラシステムを構成でき、消費電力もCCDシステムの5分の1程度にできるという。
8月にサンプル出荷を開始し、サンプル価格は3000円。9月には月産50万個で量産出荷を開始する。