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ワイヤレスインターネット、サービスエリアを限定して大容量・低価格化を図った定額のインターネット常時接続サービスを開始

2000年07月27日 00時00分更新

文● 編集部

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ワイヤレスインターネット(株)は27日、郵政省より第一種電気通信事業の許可を受け、大容量・低価格で定額のインターネット常時接続サービス“ブロードバンドアクセスサービス”を提供すると発表した。サービスエリアを半径数百メートルの小エリア“マイクロエリア”に限定することにより、通信の大容量と高速化、およびサービスを広範囲に展開する際の事業リスクの軽減を図ったもの。4社と協力してサービスを行なう。一般住宅向けには、ワイヤレスアクセスサービスを利用した一般住宅向けのインターネット接続サービスを9月に開始する。企業向けには、光ファイバーによるビル建物間専用線サービスを12月に開始する。

各社の役割は以下の通り。ワイヤレスインターネットがワイヤレスアクセス方式に関するエンジニアリングサービスを提供し、(株)エヌ・ティ・ティ エムイーがインターネットサービスと通信工事や保守を受託する。コーラスコンピュータ(株)は無線機器を提供。(株)日本興業銀行と興銀インベストメント(株)は、ITビジネス推進に関わるアドバイザリーなどの事業を支援する。ちなみに、ワイヤレスインターネットは、1999年8月に設立された会社で、NTT-MEが60%、コーラスコンピュータが33.3%、興銀グループが6.7%の株を所有する。

一般住宅向けのサービスは、無線基地局と各住宅間にポイント-マルチポイント(P-MP)方式のワイヤレスアクセスサービスを提供するもの。ISP向けの料金は、初期加入時の調査・手数料として2万円程度、月額2300円程度を予定している。ユーザーはISPと契約するため、料金は月額約5000円程度の見込み。設置できる条件は、マンション屋上などに設置される無線基地局を中心とした半径400メートルのエリア。2001年4月までに、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、兵庫県(一部)の約40ヵ所において順次サービスを開始する。周波数は2.4GHz帯(4周波チャネル)で、変調方式は直接シーケンススペクトラム拡散方式。伝送速度は2Mbps(実効スループットは1Mbps)。システム容量は128ユーザー/周波数チャネル(サービス上は50ユーザー/周波数チャネル)。

光ファイバーによる専用線サービスは、東京都千代田区大手町地区に光ファイバーを敷設し、ビル間アクセスラインとして0.5M~150Mbpsの専用線サービスを提供する。料金は未定。

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