このページの本文へ

リンクメディア、ネットベンチャー起業を支援する“FUSION 2000”を発表――ビジネスプランをコンテストで表彰、投資家へのあっせんも

2000年07月27日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

国内ITビジネス情報の英文雑誌を発行する(株)リンクメディアは27日、ネットベンチャー育成イベント“FUSION 2000”を8月に開始すると発表した。起業を目指す学生や社会人を対象に事業計画を募集、コンテスト形式でベンチャーキャピタルらが審査を行ない、最優秀者には賞品のほか、インキュベーターによる起業サポートや投資家へのあっせんも行なう。8月1日から同社サイトで事業計画を受け付け、表彰は12月を予定している。

リンクメディア社長のテリー・ロイド氏 リンクメディア社長のテリー・ロイド氏



同社は日本国内のIT情報やベンチャービジネスの動きを海外発信する英文月刊誌“J@pan-Inc”の発行を始め、転職情報サイト“Daijob.com”の運営、技術スタッフのアウトソーシングなどを手掛けている。

FUSION 2000は同社が企画したベンチャービジネス育成事業。中心となる“e-ビジネスプラン・コンペティション”では、有望なネットビジネスのアイデアを広く募集する。応募区分は起業家志望者とすでに起業を経験済みの2つ。国籍や現住地は問わないが、応募できる事業計画は日本国内でのネットビジネスに限る。応募者はFUSION 2000の専用サイトで登録し、事業概要と事業の有望性やリスクを分析した見込み書を提出する。事業概要が一次審査を通過したら、さらに詳細な事業計画書を提出。最終的に各区分とも6件程度に絞り込み、最優秀プランを1件ずつ表彰する。

最優秀プランには100万円相当の賞品が贈られるほか、ベンチャーインキュベーターによる起業サポート、内外の投資家からの投資の仲介を受けることができるという。後援企業には独ドレスナー・クラインオート・ベンソンなどの海外有力ベンチャーキャピタルや、インキュベーターの(株)サンブリッジ、さらにマイクロソフト(株)とサン・マイクロシステムズ(株)も名を連ねている。後援企業はプランの審査にも加わる。

スケジュールは、8月1日に受け付けを開始、9月15日に募集を締め切る。一次審査と詳細なプラン提出を経て、10月31日~11月2日の3日間、都内で開くベンチャーセミナーで最終候補者によるプレゼンテーションを行ない、受賞者を決定する。表彰式は12月4日の予定。

都内で開かれた記者発表会で、リンクメディア社長のテリー・ロイド(Terrie Lloyd)氏は、「アイデアはあるけど実現できない起業家志望者は多い。リンクメディアでは海外ベンチャーキャピタルと国内ベンチャーとのマッチング事業も展開しており、コンテストを行なうことでマッチングを効果的に進めることができる」と述べた。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン