レッドハット(株)の26日の発表によると、米レッドハット社は現地時間の20日、UNIX、Windows向けの統合開発環境(IDE)である『Source-Navigator』のソースコードを公開したと発表した。『Source-Navigator』は、gdbベースのグラフィカルなデバック環境である『Insight』、コード生成を行なうコンパイラー『gcc』とともに利用することで、豊富な機能のグラフィカルな統合開発を形成し、ソースコード編集、コンパイル、リンク、およびアプリケーションのデバックなどが行なえるという。
同社のMichael Tiemann(マイケル・ティーマン)最高技術責任者(CTO)は「Source-Navigatorは大量のソースコードの解析について強力なツールであり、開発中の新しいプロジェクトや旧来のコードの解読双方に有効なツールだ。GPLの下でSource-Navigatorのソースコードをリリースすることで、我が社はオープンソースの開発コミュニティーに対し、その貢献度合いをより強化することになる」とコメントしている。
また、レッドハット(株)の平野正信社長は「今回、この強力なツールのソースのコードがオープンにされたことで、クロスプラットフォーム開発環境における業務に加えて、ApacheやLinuxカーネルのようなオープンソースを含む開発についても、なじみにくいあるいは複雑なソースコードの理解を容易にし、開発者や開発の組織はソースコードの理解に時間を費やす代わりに、高品質な製品あるいはサービスを提供することに専念できるようになる。我が社のオープンソースソリューションが幅広い分野にわたって浸透することを期待している」とコメントしている。