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九十九電機、ロボット専門ショップ“ツクモ ロボコンマガジン館”をオープン

2000年07月26日 00時00分更新

文● 編集部 井上猛雄

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パソコン専門量販店の九十九電機(株)は26日、ロボット総合誌『ロボコンマガジン』編集部と協力し、秋葉原に日本初のロボット専門ショップ“ツクモ ロボコンマガジン館”をオープンすると発表した。

この専門店は、同社の自作パソコンパーツ専門店“ツクモ10号店”を全面改装し、8月19日からオープンするもの。最新のロボット情報発信基地として、知能ロボットを中心としたロボットの完成品、半完成品、部材、工具類や関連書籍を販売していく。

売り場には、全日本ロボット相撲大会と同じロボット相撲用土俵や、マイクロマウス競技用迷路、ライントレース競技用ミニコース、工作台なども設置する。(株)オーム社のロボット総合誌『ロボコンマガジン』編集部と協力し、同誌の特集記事と連動したロボットの展示や競技会なども実施する予定。

発表会で展示されていた各種ロボットキット。ショップでは、こういった商品のほか、部材、工具類も揃える発表会で展示されていた各種ロボットキット。ショップでは、こういった商品のほか、部材、工具類も揃える



CPUにH8を使った手作りタイプのロボットも展示
CPUにH8を使った手作りタイプのロボットも展示



九十九電機(株)の代表取締役社長、鈴木淳一氏は、「ロボットは秋葉原にマッチする夢のある商品だと思う。ロボットはいろいろな業界(の技術)が集まってつくられるもの。そういう意味では、パーツ部品、アマチュア無線、コンピューター関連商品という流れで商品を扱ってきた当社としては、この分野で大いに貢献できるのではないかと考えた」と、今回のロボット専門店オープンについての動機を述べた。

右から、九十九電機(株)の代表取締役社長、鈴木淳一氏。(株)オーム社のロボコンマガジン編集長、先川原正浩氏。(株)オーム社の取締役販売局長、村上和夫氏
右から、九十九電機(株)の代表取締役社長、鈴木淳一氏。(株)オーム社のロボコンマガジン編集長、先川原正浩氏。(株)オーム社の取締役販売局長、村上和夫氏



また、(株)オーム社のロボコンマガジン編集長、先川原正浩氏は、「ロボットの公式コンテストは現在10ほどあり、草の根的な大会を含めると40ぐらいのコンテストが開かれている。そのなかで個人でロボットをつくって、大会にエントリーしているロボットの台数は7000台程度。グループで共同制作している人数を考えると、その数倍の人たちが本格的にロボットをつくっていることになる」と、昨今のロボットブームによって、ロボットマニアが大きく拡大している状況を説明した。

潜在的にロボットをつくりたいと思っている人もたくさんいるが、実際にどういった部品を使って、どのようにつくればいいか分からない人たちも多い。同ショップでは、こういった初心者から、マイクロマウスなどを手作りでつくる上級者までが集まれるようなコミュニティーの場にしていきたいとしている。

なお同ショップにおいて、先ごろ(株)バンダイが販売した昆虫型ロボット『ワンダーボーグ』を限定販売する。ワンダーボーグは2つのモーターと6つのセンサーを搭載し、6足で歩行する自律型ロボット。本体のプログラマブルコントローラー『ワンダースワン』を利用して、ロボットの行動モデルに優先順位をつけて命令を実行できる。周囲の状況に応じてプライオリティーの高い命令から実行していく“サブサンプション”というプログラム方式を採用している。

自律型6足歩行昆虫ロボット『ワンダーボーグ』(右)。プログラマブルコントローラー『ワンダースワン』(左)
自律型6足歩行昆虫ロボット『ワンダーボーグ』(右)。プログラマブルコントローラー『ワンダースワン』(左)

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