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マイクロソフト、“Microsoft .NET Enterprise Serversプレスセミナー”を開催

2000年07月25日 00時00分更新

文● 編集部 小林久

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マイクロソフト(株)は、25日、都内のホテルで“Microsoft .NET Enterprise Servers プレスセミナー”を開催した。

“.NET Enterprise Servers”は、次世代インターネット戦略“Microsoft.NET”の中核となるサーバーソフトの総称で、従来“BackOffice”と呼ばれてきた製品群。データーベースソフトの『Microsoft SQL Server 2000』、メッセージングソフトの『Microsoft Exchange Server 2000』など、7つの製品から構成されている(表1)。今回のセミナーでは、Eコマースサイト構築用の『Microsoft Commerse Server 2000』、企業システムやアプリケーションを、XMLを利用したデータ交換で統合する『Microsoft BizTalk Server 2000』などを中心に、製品の概要が説明された。

オンラインビジネス Site Server 3.0 Commerce Edition Microsoft Commerce Server 2000
相互接続 BizTalk Jump Start Kit Microsoft BizTalk Server 2000
ホスト接続 SNA Server 4.0 Microsoft Host Integration Server 2000
メッセージング Exchange Server 5.5 Microsoft Exchange 2000 Server
ファイヤーウォール キャッシング Proxy Server 2.0 Microsoft Internet Security and Acceleration Server 2000
サーバークラスター管理 - Microsoft Application Center 2000


なお、セミナーで講演した、製品マーケティング本部プラットフォーム製品部の北川裕康部長によると、.NET Enterprise Serversは現在ベータ版の段階で、2000~2001年にかけて正式版をリリース。2001年後半以降に次期バージョンをリリース。開発環境に関しては来年までに.NET FrameworkとVisual Studio.NET、OSに関しては現状のWindows 2000から、来年発表されるWhistler、2001年以降のBlackcombへと順次移行していくという。

また、従来のBack Officeブランドはサーバー製品の総称としてはフェードアウトするが、サーバースイートのラインアップとしては『BackOffice Server 2000』として今後も継続。主に大企業の部門向けパッケージとして提供していく。

Microsoft Commerce Server 2000

Microsoft Commerce Server 2000は、ウェブ/インターネットをベースにしたオンラインビジネスシステムを構築するための製品。“Bussiness Desk”と呼ばれるウェブベースの管理ツールを使用して、プログラミングなしで、サイト構築できるのが特徴になっている。また、顧客の情報をプロファイリングしてデータベースに格納し、その中から性別や年代などで分類。ターゲットとなる層がサイトにアクセスした際に、特定のバナー広告を表示したり、趣向に合わせた製品リストを見せるといった、イベントが容易に設定できる。

また、BussinessDeskと統合した60種類以上のレポート機能などを備えており、統合的な顧客の情報の管理が可能だという。

Microsoft BizTalk Server 2000

Microsoft BizTalk Server 2000は、XMLをベースにしたウェブアプリケーション/システム間の連携を行なう製品。メインフレームなど既存のレガシーシステムとWindows 2000ベースのウェブアプリケーションなど、企業システムの統合を目的としている。

BizTalk Server 2000は、ワークフローを定義する“BizTalk Orchestration Service”と作成したXMLドキュメントを送受信する“BizTalk Messaging Services”という2つの部分から構成されている。BizTalk Orchestration Serviceは“アプリケーションデザイナー”という“Visioベース”の図表作成ツールを用意し、フローチャートを作成する感覚で、“XLANG”と呼ばれるXMLで記述されたワークフローを定義することが可能。また、BizTalk Messaging Servicesは、HTTPなどのインターネットプロトコル上で暗号化したXMLドキュメントを送受信する機能などを備える。

このほかの製品に関しても、Microsoft SQL Server 2000がXMLデータの蓄積機能やXML経由でデータ検索/更新が可能になる機能が搭載されるなど、XMLベースで相互に連携する機能が標準で盛り込まれていく見込みだ。

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